- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480090966
作品紹介・あらすじ
二〇世紀初頭、急速な科学進歩の中で構築されたラディカルな存在論、それが「論理的原子論」である。この考え方に立てば、世界は原子的事実を最小単位として、複合的に関係づけられて構成されており、分析によって論理的原子へと切り分けることができる。ウィトゲンシュタインの前期著作『論理哲学論考』とともに、言語分析こそが哲学であるという観点を提唱し、分析哲学の始まりを告げた、現代哲学史上あまりに有名な講義録。記述理論、タイプ理論、事実の存在論など、ラッセル哲学のトピックスも平明に紹介された基本文献の本邦初訳。
感想・レビュー・書評
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難しい。頭の体操。集合論についてある程度理解していないとダメなのだろう。ただ、分析哲学が何をやろうとしているかのイメージは持てた。前期ウィトゲンシュタインが言いたいことも多分こういうことなのだろうと思った。
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存在論や世界、事実について考察する論理哲学の書。第5講義:「一般命題と存在」が個人的におもしろかった。
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読みやすいが分かりにくい。
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緻密な論理を体験するのに好書。
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論理学へと凝縮された哲学、「分析哲学」を平易に提唱する、数学者ラッセルの講演録。
この本は、相当におもしろい。
実際、論理学として緻密に探究を重ねて行った先に、哲学はどこへ行くのか?という疑問は解決されないし、解説を読むとラッセル自身、かなり悩んでいたようなのだが、それでもこの本が与えてくれるスリリングな思考は十分に愉しいと思った。
ウィトゲンシュタインも再読したくなる。