論理的原子論の哲学 (ちくま学芸文庫 ラ 4-2)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480090966

作品紹介・あらすじ

二〇世紀初頭、急速な科学進歩の中で構築されたラディカルな存在論、それが「論理的原子論」である。この考え方に立てば、世界は原子的事実を最小単位として、複合的に関係づけられて構成されており、分析によって論理的原子へと切り分けることができる。ウィトゲンシュタインの前期著作『論理哲学論考』とともに、言語分析こそが哲学であるという観点を提唱し、分析哲学の始まりを告げた、現代哲学史上あまりに有名な講義録。記述理論、タイプ理論、事実の存在論など、ラッセル哲学のトピックスも平明に紹介された基本文献の本邦初訳。

感想・レビュー・書評

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  • 難しい。頭の体操。集合論についてある程度理解していないとダメなのだろう。ただ、分析哲学が何をやろうとしているかのイメージは持てた。前期ウィトゲンシュタインが言いたいことも多分こういうことなのだろうと思った。

  • 存在論や世界、事実について考察する論理哲学の書。第5講義:「一般命題と存在」が個人的におもしろかった。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00236137

  • 読みやすいが分かりにくい。

  • 緻密な論理を体験するのに好書。

  • 論理学へと凝縮された哲学、「分析哲学」を平易に提唱する、数学者ラッセルの講演録。
    この本は、相当におもしろい。
    実際、論理学として緻密に探究を重ねて行った先に、哲学はどこへ行くのか?という疑問は解決されないし、解説を読むとラッセル自身、かなり悩んでいたようなのだが、それでもこの本が与えてくれるスリリングな思考は十分に愉しいと思った。
    ウィトゲンシュタインも再読したくなる。

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著者プロフィール

1872-1970。イギリスの哲学者。17世紀以来のイギリスの貴族ラッセル家に生れる。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学ぶ。1895年ドイツを訪れ、社会民主主義の研究に打込む。1910-13年にはホワイトヘッドと共に画期的な著作『プリンキピア・マテマティカ』(3巻)を著わし、論理学や数学基礎論に貢献した。第一次大戦が勃発するや平和運動に身を投じて母校の講師の職を追われ、1918年に4カ月半投獄される。1920年労働党代表団とともに革命後のロシアを訪問。以後社会評論や哲学の著述に専念、ヴィトゲンシュタインとの相互影響のもとに論理実証主義の形成によって大きな影響を与えた。1950年哲学者として3度目のノーベル文学賞受賞。また原水爆禁止運動の指導者のひとりとして99歳の生涯を閉じるまで活動を続けた。多数の著作のうち邦訳の主なものは『西洋哲学史』(1954-56)のほか『懐疑論集』(1963)『ラッセルは語る』(1964)『人生についての断章』(1979)『私の哲学の発展』(1979、以上みすず書房)『哲学入門』(1965、角川書店)『ラッセル自叙伝』(全3巻、1968-73、理想社)など。

「2020年 『西洋哲学史【新装合本】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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