通信の数学的理論 (ちくま学芸文庫 シ 25-1 Math&Science)
- 筑摩書房 (2009年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480092229
作品紹介・あらすじ
21世紀に入ってさらなる広がりを見せる情報化社会への道は、クロード・シャノンが大戦直後に発表した一本の論文から始まった-本書はその「通信の数学的理論」に、ウィーバーの解説文を付して刊行されたものである。"ビット"による情報の単位の定義やエントロピーを用いた情報量の計算、さらには"情報源符号化定理"や"標本化定理"など、数々の画期的な洞察はまさに今日の情報通信を基礎付けるものであり、先端技術が当面する問題を解決するためのヒントにもなるだろう。「およそ"情報"を主題とするすべての研究分野に光明をもたらす」と評されるシャノンの不朽の研究が新訳で甦る。
感想・レビュー・書評
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#図書館員の推し事(おしごと)企画/「ゆるコンピュータ科学ラジオ」を推す!
金沢大学附属図書館所在情報
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https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA91073237?caller=xc-search詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
通信理論を一から作り、そして完成させたClaude Elwood Shannonの1948年の歴史的論文の全文と訳者の解説である。
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小学生の頃にこの論文を読んでいて、パソコンを持っていたとしたら、JPEGやMPEGを発明できていた。かもしれない!
勉強は大事だなあ。大学でちゃんとした情報学を学んでいる人は全員読んでいるのだろうか? -
本書では定理だけでなくその証明も与えられているので、工学に従事する者だけでなく、純粋に数学的な興味を持っている者にも満足できる内容となっている。とはいえ、証明をしっかり理解しようとすると、測度論や変分原理などに習熟している必要がある。
通信に関する数学的理論はシャノン以降も数多く提出されてきたが、本質的な部分はすべてシャノンに負うところが大きい。実際、通信に関する数学的理論は、煎じ詰めればシャノンの理論に帰着されるため、古典とはいっても今でも十分役に立つと思われる。ファイルの圧縮に関する技術、人工知能に関する研究において大きな助けとなるだろう。 -
請求記号 007.1/Sh 12
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系推薦図書 総合教育院
【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=189009 -
サイエンス
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1260円購入2010-07-08
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★図書館だよりNo.57 「一手指南」
加藤 丈和 先生(電気電子工学科)紹介図書
コラムを読む https://www.sist.ac.jp/media/letter_no57.pdf
【所在・貸出状況を見る】
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/199778 -
通信理論の生みの親であるシャノンによる記念碑的論文と、同僚のウィーバーによる解説を一緒にした本。とにかくウィーバーの解説がわかりやすく、今後の哲学的探索の方向付けも行ってくれている(極端だったので今では部分的に否定されているが、それでも大部分は説得的)。日本語訳もわかりやすい。