居酒屋の誕生: 江戸の呑みだおれ文化 (ちくま学芸文庫 イ 54-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096371

感想・レビュー・書評

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  • 居酒屋の歴史について詳しく紹介した本です。本書の中では、居酒屋が酒屋と茶屋の双方から生まれる過程を、黄表紙や川柳などの資料を元に綿密に紹介してあり、説得力が高いと感じました。
    その他、江戸で飲まれていたお酒の話や、酒にまつわる町触など江戸の飲酒文化全般について色々と解説されているため、本書一冊でも十分江戸の酒事情について知ることができると思います。

    【こんな人におすすめ】
    居酒屋の歴史に興味がある
    江戸の酒について知りたい

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/737679

  • 居酒屋の成り立ちからメニュー、当時の幕府の政策、風俗にいたるまで痒い所に手が届く逸品。図版が多いのも嬉しい。

  • とにかく資料が豊富で、その絵を眺めてるだけでもお酒が呑みたくなる。
    肩凝らず楽しく読めたし、知らないことが多かったかなり勉強になった。
    この本は手元に置いておきたくなる本だった。

  • 酒屋で酒を飲ませるようになったり、煮物屋で酒を出すようになったり、居酒屋がどう発生して増えて行ったか(文化8年の調査で「煮売居酒屋」は1808軒)、それらで誰が何をどうやって飲み食べしていたのかが浮世絵と共に書いてあり、中々面白かったです。

  • 詳細は、こちらをご覧ください
    あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート
     → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1305.html

  • 居酒屋は18世紀中期に誕生してから、50年の間に瞬く間に江戸の町に広がったという。当初は、酒屋や煮売屋で酒を供していた程度から、酒を中心に食事ができる業態に変わっていったという。当時、一皿均一の店や酒を飲む分だけ汲んで飲むスタイルなど、今でも評判を集めるメニュー形態がすでにあったようだ。当時の業態を再びやってみると評判を集めるのではないかというヒントもあるように思った。

  • <blockquote>京の着倒れ、大坂の食い倒れ、江戸の呑み倒れ。
     単身の男性が極端に多かった江戸は、外飲み文化が極度に発達した。

    居酒屋の割合は、200年前も今も、東京は550人に一軒だったそうです。
     江戸の人々はそんなに飲み屋がスキだった。
     江戸市民と東京都民の飲酒量を比べると、アルコール換算すると変わらないといいます。
     江戸の人々はそれほど飲んでいた。</blockquote>

    おもしろそう〜。図書館かな。

  • 東2法経図・6F開架 383.8A/I27i//K

  • 居酒屋はいつから始まったのか?
    そこには江戸の存在が。

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著者プロフィール

飯野亮一(いいの・りょういち):食文化史研究家。服部栄養専門学校理事・講師。早稲田大学第二文学部英文学専攻卒業。明治大学文学部史学地理学科卒業。著書に『居酒屋の誕生』『すし 天ぷら 蕎麦 鰻』『天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼』(ちくま学芸文庫)、『江戸の料理と食生活』(共著、小学館)、『郷土史大辞典』(共著、朝倉書店)、『歴史学事典』(共著、弘文堂)、『調理用語辞典』(共著、全国調理師養成施設協会)などがある。

「2023年 『晩酌の誕生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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