近現代仏教の歴史 (ちくま学芸文庫 ヨ 17-1)

著者 : 吉田久一

• 筑摩書房 (2017年5月10日発売)

感想・レビュー・書評

[kumakazuさんの感想 · 2021年12月1日]

淡々とした記述だけれど，すごく濃密な内容．

[nkymさんの感想 · 2017年6月15日]

イントロダクションの幕末からはじまって、オウム真理教まで、現代(20世紀末)まで含む珍しい本。

日本の宗教は宗教改革を経てこなかったので、倫理的な抑止力に育たなかった、というのが全てだろう。
戦時でも、高度経済成長期になっても、体制の下部組織として国民教化、思想善導を行ってきたのが教団仏教で、今でも人間疎外・精神不安に対して宗教として応えるものを何ら持っていない。

現代の人間精神の救済には、AI菩薩やIoT観音の到来を待たなければならないのかも知れない。

[libertaさんの感想 · 2017年5月13日]

17/05/12。

著者プロフィール

1915年　新潟県中頸城郡に生る1941年　大正大学文学部（旧制）卒業戦後、日本社会事業大学（兼任大正大学）、日本女子大学、東洋大学教授を経て現在、日本社会事業大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

「2001年 『日本仏教福祉思想史』 で使われていた紹介文から引用しています。」