鉱物 人と文化をめぐる物語 (ちくま学芸文庫)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480098351

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  • 「宮沢賢治はなぜ石が好きになったか」を買おうと思っていたところ、文庫化した。

    ・世界三大文化……ギリシャローマ文化は大理石、中国文化は玉、ペルシャ文化は青色ーウルトラマリンーラピスラズリ。アラビアの夜の空の色。
    ・古代の絵画は、黄褐色、褐色、赤褐色。この中には青は含まれない。人間の色覚は赤、黄、緑の順で、青は最後。古代人には見えていなかったのかも。
    ・自然科学が生じたのは鉱物への興味、そして鉱物の形の規則性は数学、物理学の出発点であり、鉱物の精錬から化学が生まれた。

  • 2017-12-27

  • この本のタイトルになっている鉱物とは、自然に存在する結晶化した物質をさし、その中で、人間にとって、希少価値のあるものを、宝石とよぶ。人類は、古代よりきれいな石を宝のように大切にしてきた。人類と宝石や石をめぐる歴史や不思議な関係を紹介している。もしかすと、あなたの人生のパワーストーンになる石に巡り合えるかも。

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著者プロフィール

堀 秀道(ほり・ひでみち)
1934年、東京生まれ。アマチュア鉱物界の泰斗、桜井欽一氏に師事し、中学校時代より鉱物を愛好する。北里大学化学科助手、モスクワ大学地質学部留学を経て、鉱物標本の販売および鑑定・研究の機関、「ホリミネラロジー」(旧・鉱物科学研究所)を設立。
その所長として鉱物漬けの日々を送る。2019年1月3日、敗血症のため死去。長石の新種「ストロナ長石」をはじめ3種の新鉱物を自身発見、研究・発表し、これらの業績に「櫻井賞」を贈られている。その後も岩代石などを発見。また「東京国際ミネラルフェア」の開催に主導的な役割を果たし、アマチュア愛好会「鉱物同志会」の主宰、テレビ東京の人気番組『開運!なんでも鑑定団』の石の鑑定レギュラー、各地の鉱物博物館の開設協力など、日本における健全な科学趣味の普及に大きな貢献を残す。著書に『楽しい鉱物学』『堀秀道の水晶の本』(草思社刊)『鉱物 人と文化をめぐる物語』(ちくま学芸文庫、2017)など。訳書に『石の思い出』(フェルスマン著、草思社刊)、『合成宝石』(バリツキー著、新装飾刊)などがある。理学博士。

「2019年 『愛蔵版 楽しい鉱物図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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