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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480099181
作品紹介・あらすじ
神話研究の系譜を辿りつつ、民族・文化との関係を解明し、解釈に関する幾つもの視点、神話の分類、類話の分布などについても祥述する。解説 山田仁史
感想・レビュー・書評
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1966年刊行。
学説や神話のモチーフが脈絡なく並べられているような気がして取っ付きにくさを感じるが、神話研究の総覧として網羅的でよくまとまっているのだと思う。
神話とはどのように発生するのか。疑問を持つ人は、次のような説が気になるだろう。
古代ギリシア以来のエウヘメリズム(英雄が死後崇拝されたのが神観念の起こりだと解釈する)
マックス・ミュラーの言語疾病説(「日が暁を逐う」という言語表現が「日の神が暁の女神を逐う」と人格化)
神々の活躍を描く高級な神話が生まれる前の、低級神話としてのマニズム(祖先崇拝)「この時代の人間の心を悩ましていたものは、まだ起源でなく終末であり、死である。」(――レオ・フロベニウス)
「創造型」(創造神が宇宙を創造する)、「進化型」(宇宙が自発的に発生する)といった宇宙起源神話の分類は、学生の時分に読んでおきたかった。
神話とは、才能のある個人の発明なのか、集団で見る夢なのか。
この本は“入門”の書なので、問いを解決したいなら別の本に進むしかない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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