SDGs時代の食べ方 ――世界が飢えるのはなぜ? (ちくまQブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480251169

作品紹介・あらすじ

日本では今この瞬間にも大量の食べものが捨てられている。その量は国連が行う食料支援のなんと1.4倍。このおかしな状況を変えるにはどうしたらいいのか!?

感想・レビュー・書評

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  • ハンバーガーひとつに使われる水の量は3000リットル! 毎日の食事が変わるかもしれない一冊『SDGs時代の食べ方』 | GetNavi web ゲットナビ
    https://getnavi.jp/book/702208/

    筑摩書房 ちくまQブックス
    https://www.chikumashobo.co.jp/special/chikuma-qbooks/

    筑摩書房 SDGs時代の食べ方 ─世界が飢えるのはなぜ? / 井出 留美 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480251169/

  • #SDGs時代の食べ方
    #井手留美
    #ちくまQブックス
    #筑摩書房

    食品ロスの問題。

    消費者の5つの責任
    ③社会的関心 自らの消費活動が他者に与える影響、とりわけ弱者に及ぼす影響を自覚する責任
    ④環境への自覚 自らの消費行動が環境に及ぼす影響を理解する責任

    知らなかった。深刻な社会問題ですね。

  • 具体的にどこでどのような食品ロスが起きているのか、わかりやすく解説。どうしたら減らせるかのヒントも。
    少しでも焼却ゴミを減らすことが日本の課題ではないかと思っているので、生ごみをどうするかは大きな課題だと思って読んだ。食品を生ごみにしないためにできることをできるだけやっているが、個人的にはやはり限界もある。
    取り組みを紹介するだけではなく、社会を動かすように声を上げていく必要性についても述べられている。

  • 日本は、2000万トン輸入して2000万トンロスを出している、そして食料自給率が40%しかない異質な国。

    食べきれないものを捨てるためにもco2を排出する。

  • 食品ロスはこんなにある。世界では食べられない人もいる。それなのにこんなに捨てていいのか?

    ひたすらにマウントを取られ、日本に生きている私たちはごめんなさい、って言うしかないです。

    タイトルにSDGs時代と書いてあるけど、私が学生の頃から食品ロスの問題は社会問題として取り上げられていたように思う。だから、20年くらい言い続けている問題で、SDGsだからとかの問題ではないですね。

    この食品ロス問題を少しでも解決しようと、一人一人の行動変容を促すのはいいのですが、なんかそう言う問題でもないような気がして、もっと構造上の問題からアプローチしたい気持ちもします。

    社会の矛盾みたいなものは無くしたい。無くせなくても少なくしたい。
    それにむけてどういう社会にしたいかから、どういう行動を取るかを考えていきたい

    私は生産(農)をもっと身近に、日常の一部にある社会を作りたい。それが生産への想像を育み、無駄をなくしたい気持ちを醸成してくれると思う。
    過剰に作りすぎず、届けられるところで作る。
    食という命の営みだからこそ丁寧にやりたい

    一人一人の行動変容を強要するのではなく、行動変容してしまう環境を整えていく

  • 食品ロスに関する本。消費者視点から離れないので、中学生というよりは小学生向き。中学生であればもう少し社会全体へ視野を広げたい。
    内容も、構造の問題よりは気持ちの問題に終始する傾向があり残念。給食の食品ロスは生徒個人の責任というより仕組みの問題なので、「苦手な食べ物を食べられるようにする方法」で解決させようとするのは納得いかない。
    販売期限の問題では、「賞味期限ぎりぎりまで売ってくださいとみんなでお店に頼もう」と提案しているけれど、リスクを誰が負うことになるのか、その場合の責任はだれが取るのか、など視点の多様性が欠けているのも残念。子ども向けとはいえ、複雑な社会問題は複雑であることを隠さずに見せることが未来を担う子どもたちへ の礼儀であると思う。
    「有機(栽培)のお米はおいしい」も、「慣行農業と比べて」であるとの誤解を生みかねず軽率。

  • 奇しくも『こどもサピエンス史』とも『僕らが学校に行く理由』ともつながりのある本だった。「貧困」「飢餓」「環境」といった社会的な課題の解決という視点を与えてくれるという点についてだ。

    『こどもサピエンス史』は、世界を平和にも不公正にもしてきた人類の賢愚の歴史を描き出し、知恵を使って協力することの必要性を訴えていた。

    『僕らが学校に行く理由』では、平和な世界を創るために、学び、相手と眼差しを共にすることの重要性を描いていた。

    そして本書では、「食べ方」という視点から、飢餓や環境問題を解決するための具体的なアクションへと読者を導いている。

    まず、世界や日本の食品ロスの現状を知ると驚く。世界の食糧生産量の3分の1が捨てられているとうこと。日本では年間で東京都民が1年間で食べている量の食品を捨てているということだ。

    食品ロスの問題点についても、「食べ物がもったいない」「大切な命をいただいている」程度の認識を、この本を読むことで深めてくれる。

    ・お金。ごみ処理にかかる費用には税金が使われている。それを少なくできれば教育や福祉等にお金を回せる。食品のごみ処理にかかる費用は年間約8000億円(推定)。

    ・環境負荷。食品ロスを出した分、ごみを焼却処分する際の環境負荷が増す。特に食品ごみは、水分を多く含み、重たく燃えにくいため、負荷が大きい。

    何気なく食品を捨てている行動は、けっこう罪な行動なのだとわかり意識が変わる。では、どうすれば食品ロスを減らせるかという視点でも示唆が多い。

    ・スーパーで手前から取る(当然)
    ・商品表示の仕組みをちゃんと理解しておく。(賞味期限が過ぎたからといってすぐに捨てない)例えば卵は夏場の賞味期限を冬でも示していると初めて知った。賞味期限が多少過ぎても加熱して食べれば問題ない。
    ・多く作り過ぎない(家庭での食品ロスの理由の約70%が「量が多い」)
    ・過剰除去をしない。(ピーマンは切って中の種を出さずにそのまま調理してもおいしい)
    ・家にある食品をチェックして、買い物リストを作って、ないものだけ買う
    ・あるもので創る
    ・食材の切り方や保存方法を工夫する
    などなど。

    1世帯4人家族の家庭の食べ物の廃棄量は年間6万1千円。この分の食品のごみ処理にかかるコストは4000円。つまり、1家庭で6万5千円ものお金を捨てているそうだ。結構な額だな。うちもそのくらいなんだろうか。と、身近な数字がいろいろ提示されているのもいいところ。

    「食べ方」を見直そうと思える本。

  • 「食卓から世界を変えよう!
    日本では今この瞬間にも大量の食べものが捨てられている。その量は国連が行う食料支援のなんと1.4倍。このおかしな状況を変えるにはどうしたらいいのか!?」

    著者:井出留美(いで・るみ)
    食品ロス問題ジャーナリスト。日本初のフードバンクの広報を委託されるなど食品ロス問題に取り組み、「食品ロス削減推進法」の成立にも協力。第2回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門受賞、Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018受賞、令和2年度食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。著書に『捨てられる食べものたち』(旬報社)、『食品ロスの大研究』(PHP研究所)などがある。

  • フードロスの多さに愕然。買いすぎ、作りすぎに気をつけよう…反省。ここは南極料理人の気持ちになって、最後まで使いきって、食べきって、まずは自分がフードロスをなくすぞっと。

  • 2023年1-2月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00601486

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著者プロフィール

食品ロス問題ジャーナリスト。奈良女子大学食物学科卒。博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。主な著作に『捨てないパン屋の挑戦』(あかね書房)『食料危機』(PHP新書)『あるものでまかなう生活』(日本経済新聞出版)『賞味期限のウソ』(幻冬舎新書)『捨てられる食べものたち』(旬報社)など。

「2021年 『SDGs時代の食べ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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