稲垣足穂コレクション 1 (ちくま文庫 い 53-1)

著者 :
制作 : 萩原 幸子 
  • 筑摩書房
3.83
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本棚登録 : 284
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480420268

感想・レビュー・書評

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  • 「一千一秒物語」~無意識の世界で展開する天体の詩~ | ヨガジェネレーション yogageneration(2022年6月30日)
    https://www.yoga-gene.com/post-59140/

    稲垣足穂 (大阪市出身) | 西宮文学回廊
    https://nishinomiya.jp/bungaku/1250/

    稲垣足穂のおすすめ作品5選!三島由紀夫から尊敬された作家 | ホンシェルジュ(2021.12.18)
    https://honcierge.jp/articles/shelf_story/2150

    筑摩書房 稲垣足穂コレクション 1 ─一千一秒物語 / 稲垣 足穂 著, 萩原 幸子 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480420268/

  • 初期短編集。
    好きなわりにあんまり作品を読めてないので、読んだことがない話が多くて嬉しかった。
    前半は一千一秒物語が好きな方は面白いかと思うけど、後半は稲垣足穂のことあんまりよく知らない人は苦手かもしれない。
    少年愛苦手な方はご注意を。
    続きをまだ手に入れてないので手に入れたいところ。
    稲垣足穂はほんとに全集揃えたいし、一千一秒物語とか第三半球物語を改稿ごとに全部読みたい。
    底本によってあったりなかったりする話があるから、完全収録版ほしい!

  • スズキオージ含め若き日の思い出

  • 星や月を描いたショートショートがとてもおもしろかった。ただ、物語は世界観や話の流れがかなり掴みにくかった。すごく独特な感覚の持ち主であることがビンビン伝わってくる。

  • 稲垣足穂「一千一秒物語」稲垣足穂コレクション1
    「一千一秒物語」から
    黒猫のしっぽを切った話
    ある晩 黒猫をつかまえて鋏でしっぽを切るとパチン!と黄色い煙になってしまった 頭の上でキャッ!という声がし 窓をあけると、尾のないホーキ星が逃げて行くのが見えた

    おとぎ話のような断片的な物語が続く「一千一秒物語」はシュールな切り絵を思い浮かべながら読みました。
    他、第三半球物語、私の耽美主義、カールと白い電燈など独特な世界観を持つ稲垣足穂の初期の作品が収められています。

  • 足穂さんは完全にアチラ側のお人だ…

  • ずいぶん前に買っていたのですが、やっと読みました。
    ちくま文庫で出ていた稲垣足穂コレクションは今や品切れ状態のようです…残念。
    あの芥川賞作家又吉さんも褒めていた「一千一秒物語」が収録されてますが、全集なので他にもいろんな作品が入ってます。
    作品のほとんどが大正〜昭和初期に書かれているのがびっくりです。こんな奇妙な物語、他にあるでしょうか?
    物語にあらすじなどはなく、感覚的な、あまり理性的とはいえないシュールな印象的な文章の羅列ですが、楽しむより語感とかを味わえばいいのかなと思います。
    べつの選集で読んだ「人工戦争」は気に入ってます。「水晶物語」も鉱物にまつわる絵のような物語が楽しかったです。
    ぜひ、ちくま文庫に重版をお願いしたいです。

  • 『一千一秒物語』のうち、1篇を読む。それは素敵なことだと思うけれど、こうまで同じものを重ねられると…。
    それ以外の作品はさらにどうでもいいように感じる。

  • ある切っ掛けで再読。サン=テグジュペリと宮澤賢治の接点に近いところにあるように感じる。そして宮崎駿的な自意識過剰さが鼻につくのである。面白いか面白くないかと問われれば面白くないと答えざるを得ないが、なんとなくそこに拡がるイメージには心惹かれるのである。

  • 男女・恋愛感情問わず会った瞬間に「この人何?!ともっと喋りたいもっと知りたいすっげーわくわくするんですけど!」って思う人がたまにいる、その溢れくる洪水のような感覚で読み切った。

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著者プロフィール

稲垣足穂(1900・12・26~1977・10・25) 小説家。大阪市船場生まれ。幼少期に兵庫・明石に移り、神戸で育つ。関西学院中学部卒業後、上京。飛行家、画家を志すが、佐藤春夫の知己を得て小説作品を発表。1923年、『一千一秒物語』を著す。新感覚派の一人として迎えらたが、30年代以降は不遇を託つ。戦後、『弥勒』『ヰタ・マキニカリス』『A感覚とV感覚』などを発表し、注目を集める。50年に結婚、京都に移り、同人誌『作家』を主戦場に自作の改稿とエッセイを中心に旺盛に活動し始める。69年、『少年愛の美学』で第1回日本文学大賞受賞、『稲垣足穂大全』全6巻が刊行されるなど「タルホ・ブーム」が起こる。

「2020年 『稲垣足穂詩文集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲垣足穂の作品

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