世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫 は 34-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 1697
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422279

作品紹介・あらすじ

宗教なんてうさんくさい。うっかりハマったら怖い。だから近づかない。多くの日本人はそう思っている。だけど、どんな国でも地域でも、宗教はすっかり日常に溶け込んでいる。文化や価値観の骨格であり、それゆえ紛争のタネにもなる。宗教を知らなければ、世界の人びとを理解することはできないのだ。この本では、世界の宗教を理解するための基礎中の基礎を紹介。「人類の叡智としての宗教」のエッセンスが詰まった、小さいながら充実の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • p.2006/5/11

  • 一般的な宗教に関する「アレってなんで?」はだいたいこの一冊あればなんとかなりそう。
    読みやすいし、内容も分かりやすくまとまっている。
    文体も柔らかい感じ。中高生でも難なく読めると思う。
    自分は頭が良くないのでときどき読んで思い返したい。そんな本。

  • 知的好奇心で読む面白さがある一方、自分がいかに宗教とかけ離れた生活を送ってきたかと考えさせられた。色々な宗教についていくつか本を読み、少し理解はあると思ってはいるが、あくまで外側からの理解であって、ある宗教の内側に入ったことはないのだから。世界の大多数の人たちから見たら日本人は相当変な集団なのだろう。でもそこには共通の価値観が育まれ、行動様式を形成している、とした山本七平の「勤勉の哲学」を読んでみたいと思った。

  • 定期的に読み直したい本。

    • 筏の上さん
      定期的に読み直したい本
      定期的に読み直したい本
      2023/01/28
  • 詳しくてわかりやすい。宗教学の本はこれでいいな。

  • 入門か・・・大学二回生用の授業をベースにしているとのこと。
    なかなか頭に入ってこないが、膨大な宗教をまとめてくださっているので、少し学びが進んだ段階で、また全体を見るのに眺めてみたい。

    ・日本人は「儒教」を思想として受けとめた(マニュアルなのに)。論語のような精神訓話が好きなだけで、儒教の儀式・制度にはのっとっていない。
    ・一神教は「神」がこの世を作った。神との「契約」。神は同じ。預言者が違う。
    ・ユダヤ教は集団(ユダヤ民族)の救済、キリスト教は個人救済(1人1人が裁きを受ける)
    ・キリスト教の「愛」(ラブ・アガベー)はプラスの価値、仏教での「愛」はものごとに執着し、こだわり続ける煩悩。マイナスの価値。
    ・初期仏教は「輪廻」を前提にしている(祖先崇拝ない)。日本に入ってきた仏教のテーマは「輪廻からの解脱」
    ・儒教には神はおらず、そういう意味では宗教ではなく政治である。

  • 食物規制や巡礼などのルールは同じ宗教行為を次の世代も再生産する社会的意味が大きい

  • 勉強になった。まず本当になにも知らなかった事を痛感した。だからこそ本書を読んだのだが、それでも難しい概念が出て来ると、お手上げ状態になる。キリスト教イスラム教まではなんとかついていけたが、仏教になると難しい。仏教は単語の難しさもあると思うが、東洋哲学と捉えると難解なのも分かる。同時に日本は西洋化が進み、馴染みやすい論理なのかもしれない。偏見を持って接するのではなく、こういう論理で動いていると知っている事が重要なのだと思った。

  • この分野における橋爪先生の啓蒙の功績はすごい。

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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