旧制中学入試問題集 (ちくま文庫 む 10-2)

著者 : 武藤康史

• 筑摩書房 (2007年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sazanamiさんの感想 · 2018年12月30日]

歴史

[reinouさんの感想 · 2017年1月8日]

2007年刊行。本書の帯は煽り過ぎで、旧制中学よりも、現行の私立中学入試問題の方が圧倒的に難しい。受験生割合を考えても、昔の方が要求される教養が高かった等は妄言(今の中学受験生に失礼だ)。特に理科の問題がひどいし、国語や算術も、科学的分析力や多面的思考力を要求しているようには思えない。本書からは旧制中学の具体的教育内容は判然としないが、少なくとも試験問題からは戦前教育が現行よりよいとは言えないだろう。現行の方が批判精神・思考力を要求している。なお、同時期の英独米の入試問題との比較が見てみたい。

[chikapapaさんの感想 · 2011年2月18日]

一、下の歌は誰がよみましたか。
親もなく妻なく子なく版木なし金もなけれど死にたくもなし
一、次の問を簡単にこたへなさい。
東洋平和はどんなにしたらうちたてられますか

なかなかどうして「簡単には」答えられない問題が多い（笑）。

[ビタースイートさんの感想 · 2007年9月11日]

奇妙奇天烈。こんなんで人生決められていいのか？

著者プロフィール

武藤康史評論家・書誌学者、武蔵野音楽大学教授1958年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院修士課程修了。『マリ・クレール』や『リュミエール』などで健筆を揮う。著書に『国語辞典の名語釈』（三省堂、2002年）、『文学鶴亀』（国書刊行会、2008年）など。

「2023年 『里見弴 小津映画原作集 彼岸花／秋日和』 で使われていた紹介文から引用しています。」