クリント・イーストウッド: アメリカ映画史を再生する男 (ちくま文庫 ち 7-3)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423771

感想・レビュー・書評

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  • イーストウッドの略歴について、それなりに知れる一冊。
    本書を読んで真新しい発見はあまりなかったように感じた。果たしてハリウッド映画の再生とはどういうことなのかと、あまりしっくりする答えがなかったような気がします。

  • 決定版


    わずか284ページの中に、イーストウッド映画の全て(と言っても過言ではないだろう)が詰まっている。

    この本を読んで、私は愕然とした。

    なぜなら、
    自分が「書きたい!」と思っていたが、なかなか言葉にできなかったイーストウッド映画の魅力を、中条氏はキチンとした説得力をもって(とりわけ、他の作品と結びつけて論拠にする業が秀逸!)書き表しているからだ。

    うらやましいし、
    なんか悔しい。

    特に、文庫化にあたって追加された「補章」においての、

    内容と技法を巧みに織り交ぜながら展開される『ミスティック・リバー』と『ミリオンダラー・ベイビー』の論は、その視点があまりにも鋭く、もはや“不気味”でさえある。

    イーストウッドの文献は数多く読んだが、ここまで唸らせられたのはこの本が初めて。

    私も「自分の言葉」でイーストウッドの魅力を語れるように精進しよう、と心から思った。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ
東京大学大学院博士課程満期退学
パリ大学文学博士
学習院大学文学部助教授
主な著書
『最後のロマン主義者−バルベー・ドールヴィイの小説宇宙』(中央公論新社)
『映画作家論−リヴェットからホークスまで』(平凡社)
『小説家になる!』(メタローグ)

「1996年 『ギル・エヴァンス音楽的生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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