- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480427458
作品紹介・あらすじ
「亀鳴く」春の夕暮れ、オス亀がメスを慕って鳴くという空想的季語。勿論亀は鳴かない。「毒消売」越後や越中から来る行商の薬売り。「夜這星」流星の別称。「竃猫」竃にもぐり、暖をとろうとする猫…季節感が大きくずれたり、風習が廃れたりして消えていくたくさんの季語。そんな「絶滅寸前」の季語たちの持つ豊饒な世界を紹介し、新しい命を吹き込む読み物辞典。
感想・レビュー・書評
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消えゆく言葉にこだわりつつ、かつ肩の凝らない一冊。時折挟まれる著者の自伝が、よいアクセントになっている。
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文学
詩歌 -
最近、テレビでも活躍中の夏井先生の本。絶滅寸前の季語を一つ一つ解説していく語り口が、ぽんぽんと気持ちよくて、すいすい読めてしまう。俳句は学校で昔習った程度で、まともに詠んだことなどないが、ちょっと興味がわいてくる。今では消滅しかかっている、季語に使われている習慣は、なんだかもったいない気がする(こいのぼりとか)一方で、季節の移り変わりなど、自然や生物の様子を様々に表現するために生み出された季語には、日本人のもつ感性の繊細さ、豊かさ、奥深さを改めて素晴らしいと感じてしまう。
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う〜ん・・・。
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俳句をたしなむ人たちの、「季節」を見る目、感じる力ってすごいなぁ、としみじみ。俳句の面白さは正直イマイチわからないけれど、作りたちのもつ感覚はおもしろく、自分にも欲しいなぁ。
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こういうこだわり本は好きだなあ。日本語は美しい。
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「これ本当に季語?」と目を疑いたくなるような珍問疑問ならぬ珍季語疑季語の大行列。
なかには五七五の形式に収まらないんじゃないのと思うもの。
あえてそんな季語を使って今を語れば、思いがけない「笑劇の事実」に出会えるかも。