「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方 (ちくま文庫 こ 41-1)
- 筑摩書房 (2011年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428882
作品紹介・あらすじ
ITベンチャー経営者。それが著者の学生時代の肩書きだった。新興ITベンチャーが次々に株式公開をし、青年社長が数十億円の富を手に入れていた時代。しかし、著者の疑問はどんどん大きくなっていく。「自分は本当は何をしたかったんだろう」。そして、たどりついた結論は「日本の役に立ちたい!」だった。NPOを立ち上げ「病児保育サービス」を始動。挫折を経験しながらも、事業を全国に拡大していった汗と涙と笑いの軌跡。
感想・レビュー・書評
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ソーシャルビジネスというのに疎いため、知見を広げるために読んでみました。
内容は後述しますが、文章自体が面白くてグイグイ著者の魅力に引き寄せられていき、気付いたら読みおわっていました。とても充実した時間でした。
人として素晴らしい活動をすることを素晴らしいで終わらせないで、NPOの常識にメスを入れ、そこに「儲ける仕組みを作る=もっと社会に貢献できる」という新しい常識を埋め込むことに成功した好例でしょう。
NPOでの事業展開のエピソードを等身大の姿で語られているので、これから社会起業・ソーシャルベンチャーへ進んでいきたい人を勇気づける一冊になりそうです。
いい部分をなぞるようにして進めていけばかなり参考になりそうですね。
巻末で紹介されている社会起業家たちも調べるといろいろと面白いものが見れそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NPOの事業を立ち上げる様子がわかるように書かれています。
NPO事業を立ち上げる大変さふが伝わってきました。
そのような苦難があっても自分はどうしたいのか軸となる価値観、考え方を忘れずに持ち続けることが一つの踏ん張りにつながるのだなと感じました。
自分もこのようなことができるようになりたいと思いました。 -
*推薦者 (工教) H.M
*推薦文 病気になった子どもを預けるシステムが我が国にないことを知り,病児保育のNPO設立を通して社会を変えようと奮闘する著者。悩み,挫折しながらも,「社会起業家」としての自分の仕事に次第に手応えを感じて行く著者の等身大の姿がユーモアたっぷりに描かれています。「なりたい自分」が見つからない—そんな人はぜひ。
*所蔵情報 http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00326046&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB -
病児保育問題に取り組み、ボランティアではなく、しっかり経営として成り立つ方法を考え仕事にしています。
駒崎さん(著者)の後輩である川添さんも、ワンコイン健診(ケアプロ株式会社)で、医療制度に立ち向かってます。 -
2022I254 335.8/Ko
配架書架:43-6 -
目指すべき活動
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【動機】NPOの設立のようすが知りたくて
筆者の歩んできた道のりがわかりやすく時系列に語られている。NPOの事務的な設立手順より、どういうひと・内容が<非営利>によりあうか、がみえてきます。「社会起業家」という言葉を最近知って、もっと知りたいと思った人に。 -
素晴らしかった。
自分の中にある行動欲求が加速した感じ。
書籍の中にある、秋山さんという方のお言葉で、
言葉が認識を生んで、認識がアクションを生み、アクションが変化を起こす、という文章が凄くスッと自分の中に入り込んで、共感した。だから、まず、言葉や課題を知ってもらう、認識してもらうのが大事。 -
資本主義はもう限界だから、お金たくさん=幸せから、どれだけ自己実現できてるかとか、どれだけ社会に貢献できてるかという尺度で幸せを測らないといけないと思う。隣の部屋に住んでる人の苗字がわからないくらい、地域社会は分断されているから、NPOが、行政のいき渡らないところをカバーしないといけない。寂しい気もするけど。
今年度中に、教育系のNPOにコンタクトを取る。そして、現役教員としてできることをやってみる。あと、人脈を広げる。得意じゃないけど。 -
ITベンチャー経営者。それが著者の学生時代の肩書きだった。新興ITベンチャーが次々に株式公開をし、青年社長が数十億円の富を手に入れていた時代。しかし、著者の疑問はどんどん大きくなっていく。「自分は本当は何をしたかったんだろう」。そして、たどりついた結論は「日本の役に立ちたい!」だった。NPOを立ち上げ「病児保育サービス」を始動。挫折を経験しながらも、事業を全国に拡大していった汗と涙と笑いの軌跡。