- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480429056
作品紹介・あらすじ
ここに謎がある、答えはまだない。不思議な「謎の物語」15篇。
感想・レビュー・書評
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米澤穂信の『追想五断章』がリドルストーリーもので、解説の中に、リドルストーリーの古典に関する解説があった。そこで上がっていた作品が全部入っていてので読んでみた。
やはりというか、リドルストーリーの最高傑作と言われる『女か虎か』が極短い作品ながらいちばん面白く、本人による続編も、別の人による変奏曲的作品『女と虎と』もどちらも面白かった。後者はタイトルがオチを示しているが、読み終えるまで全く予想出来ない展開だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
米澤穂信さんの「追想五断章」の中でリドル・ストーリーが題材になっていて興味がわいて読んでみました。
面白かったです‼
話に自由な解釈を持てるところが気に入りました。
特にF•R•ストックトンの「女か虎か」は15篇ある作品の中でも惹かれました‼
でも、J•モフィットの続編はあまりにもミリアムが救われないので、あまり好きにはなれませんでした。 -
追想五断想にでてきたので、読んでみた。
短編集で、ゴシックホラーとミステリの混合。謎のカード、女か虎か、など、読み終わった後もいろいろ想像できて楽しい。なぞ、はホラーに近いかも。 -
謎は謎のまま、答えは明示されない。
そんな『結末』のない物語が15篇。
“どんでん返し”や“まさかの真相”に驚かされる方が好きだけど、最後の最後で放置されるこの感じも嫌いじゃない。
分かりやすい物語に飽きた時、また読みたくなる気がする。
モヤモヤ感でいうと「謎のカード」が断トツだと思う。 -
リドルストーリーをまとめて読める。
面白い。想像力を掻き立てられます。 -
リドルストーリーといわれる結末をはっきりさせない種類の作品集とのこと。ミステリーのテクニックの一つのようだ。余韻というのとはちょっと違う、こういう話は個人的には好きなタイプではない。
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ミステリ
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明確な「オチ」が書かれていない作品のアンソロジー。
そんなの読んで面白いのかと思いきや、それが面白いんだな〜。
*収録作品
「女か虎か」F・R・ストックトン
「謎のカード」C・モフェット
「穴のあいた記憶」B・ペロウン
「なにかが起こった」D・ブッツアーティ
「茶わんのなか」L・ハーン(小泉八雲)
「ヒギンボダム氏の災難」N・ホーソーン
「新月」木々高太郎
「青頭巾」上田秋成『雨月物語』収録
「なぞ」W・デ・ラ・メア
「チョコレット」稲垣足穂
「おもちゃ」H・ジェイコブズ
おすすめは「謎のカード」。フランスを訪れた主人公のアメリカ人が見知らぬ美女から謎のカードをもらう。カードに書かれたフランス語がわからず、ホテルの従業員をはじめとする様々な人に聞いて回るが、何やら恐ろしい(おぞましい?)ことが書いてあるようで人々に忌み嫌われ、ついには妻にも離婚を言い渡されてしまい……というストーリー。今ならスマホですぐ検索出来ちゃうのであまり恐怖感ないかもしれない(笑)。
オチというか怪異の真相が書かれていない作品が多いので、そういうのがモヤっとする人には向かないかもしれない。