- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480435323
作品紹介・あらすじ
痛快エッセイ「『支那』はわるいことばだろうか」を始め、李白と杜甫の人物論、新聞醜悪録など、すべての本好きに捧げる名篇を収めた著者の代表作。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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面白かった!
こまごました日本語の雑学に加えて、書評的な文章も面白いので、これを読んで、読みたいと思った本が増えた。 -
タイトルが好みで珍しく装丁買い。この人のことは何も知らないで、先入感なしで読み始めた。
専門は中国文学みたいで、比較的自分の好きな分野に近しい人。
杜甫と李白の話なんかはもっとたくさん教えてもらいたかった。
本人もあとがきで言っているけど、長く書いたものをギュッとした感じで、密度の濃い文体。読むのが少し疲れた… -
ユーモアとシニカルに富んだ文章にぐいぐいと引きこまれた。すらすらと読めるのだけれど、ことばの選び方(語彙だけでなく漢字とひらがなのバランスなども含めて)に細心の注意が払われていて、妥協を許さない真摯な思いが文章から透けてみえた。「『支那』は悪いことばだろうか」で、ことばそのものに問題があるのではなく、それを用いる心持の問題であるという指摘があり、胸を突かれた思いだった。昨今、広告や新聞等での表現に「そのことばは差別的だ」と指摘する向きも多い。いま一度、ことばを用いる自分自身の心持を見直すべきかもしれない。