- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480436016
作品紹介・あらすじ
遠山町子は一家を支え健気に暮らす。そんな彼女に惹かれる男性が現れ幸せな結末かと思いきや、恋敵の横槍や父の思わぬ行動で物語は急展開する。
感想・レビュー・書評
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山あり…の一冊。
初読み作家さん。
時代は戦前の昭和初期。
ヒロイン町子の人生ドラマを描いた物語。
この時代をあれこれ想像しながら楽しんだ。
家族を支える柱として、娘として、そして当たり前の乙女として、町子の魅力的な姿が物語をひっぱる。
彼女を取り巻く環境、取り巻く二人の男性。
恋の行方はこのまま順調に…な最中のありとあらゆる想定外の数々の出来事。
まさに人生、山あり谷あり…の朝ドラっぽさが良い。
そして最後の最後まで目が離せない展開はお見事。
致し方ない時代の風が町子の人生に吹き抜けたようなラストがせつなく心に残った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
0128
2019/07/31読了
今までに読んだ獅子文六作品の中で一番衝撃的…。
ドタバタ劇はいつものことだが、ハッピーエンド?なのか?ハッピーにならないなんて…。切ないままだった。
今だから戦争がどうなっていくかわかるけど、当時の人たちはどう考えていたんだろう?吉郎が軍需工場のことをさらっと話しているのをみるとドキッとする。
大団円でいいのかな〜?!というラスト。 -
すれ違う男と女の恋愛模様を描き、不如意な家庭の事情を描き、周りに振り回されるヒロインを描き、定番中の定番の展開だから、物語の行く末も自分なりにある程度予想しながら、でも「どうなるどうなる?」と続きが気になり、早く結末を知りたい気持ちで読むのだ。その中で男どもときたら、勝手な奴らばっかりだ。塙よ。
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「こんな面白い小説がまだあるのか!かわいらしい恋物語はいつのまにか二転三転するドタバタ劇へ」
SNSでひょんなことで出会った本。
表紙のなんとも言えない雰囲気と帯のメッセージで手に取った本でしたが、個人的にはかなり好みでした。
最近朝ドラにはまっているわたしですが、なんだかワンクール分の朝ドラを見終わったかのような明るい気持ちになりました。 -
瑞々しい小説 男女のモタモタはどの時代でも共感できる事なので古臭さがない ガヤがうるさいのもどの時代も共通 黙ってろ
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町子の仕事着、ブルースがどういうものか気になる。
ブラウス?