家族最初の日 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480436276

作品紹介・あらすじ

家族で過ごした、素晴らしい瞬間の数々がここにある。震災前後の生活(家計簿つき)を記録したデビュー作『働けECD』を大幅に増補した完全版。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年1月20日-2月6日 植本一子写真展『わたしたちのかたち』 - 展示 - 本とわたしを離さないで : blackbird books blog
    http://free.blackbirdbooks.jp/exhibition/2447.html

    植本一子『家族最後の日』特設サイト - 太田出版
    http://www.ohtabooks.com/sp/kazoku/

    植本一子、母だから「母性」があるとは限らない 『家族最後の日』インタビュー|ウートピ(2017/02/11)
    https://wotopi.jp/archives/50645

    筑摩書房 家族最初の日 / 植本 一子 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480436276/

  • もう私は一子さんが好きだから。当分好きだから、受け入れ態勢は整っている。既に何冊か読んでいて、石田さんとの葛藤や闘病から死別まで知っているから。

    だから、石田家初期のこんなお互いを頼り合う生活が新鮮だし、より率直に言うと意外ではある。誰だって、どんな夫婦だって家族初期はこういうものかな。葛藤の末に離婚して、今なお再び毛色の異なる葛藤に絡み取られそうな私としては、うーんでもやっぱり、こういうふうに元夫を頼っていた感覚はあまり思い出せない。

    そういう時代があったことは確かなはずだけど、前世と言うか、卑弥呼の時代のような感覚しかない。

    しかし石田さん、レコード買い過ぎやろ。どうするん?

  • 石田さんと子ども2人、
    今が果てしなく続くように感じる生活。
    でも同じ日なんて1日もない。
    日々変わる。
    苦しさも悲しさもいつか明ける。

    そうゆうじんわりとしたあったかさが伝わった。
    ドンキがとにかくお買い得ということも分かった。
    当時の一子さんが今の私と同い年だなんて到底思えない。
    すごく立派だ。

    読んで良かった

  • 文藝の金原ひとみ責任編集の私小説のピクニックの回で植木一子さんが出てきて、この方誰だっけ?と調べたらECDの奥さんだった。
    あー覚えてる。
    私が育児に悩んでいた2018年にYahoo!ニュースでECDが亡くなったのをみて衝撃を受けたんだった。
    そこから何か縁を感じて早速借りてきた一冊。
    やー、、私にはすごくよくて一気読み。
    世のお母さん、お父さんもだけど、育児ってほんとに骨が折れる作業だよね、、、頑張ったよね、、と思い出したら涙が出た。

  • 電気を消せ!とか一言だけの日に笑ってしまった。
    わかるわ~、イライラするよね。

    子どもの世話はしっかりしてくれる石田さんだけど、CDレコード買いすぎです。いつ聴いてるんだろう。

  • はじめての文庫。
    植本一子作品はちゃんと順通りに読んでいる。
    3.11の前後は鼓動が打つ感じ、大変な時を思い出して、自分が体験したことよりも辛い人がいて、今もいて、それを想像すると苦しくなりました。

    今回、毎日の家計簿が載っていてそれがすごく面白かった!真似たいと思った笑

  • 10年後の現実すでに知ってしまっているからこそ、この中の作者たちが愛おしい。
    他の本に比べて前向きでユーモアを忘れていない。植本さんの入門書に最適かと

  • 都内で子育てって大変なんだな、、

  • “イライラすることもあるけれど、私は元気です。”(p.187)

  • ECD一家の日常を2人目の子供が生まれたばかりの時期から3.11のあった春まで1年毎日記してある。リアルという言葉では済まされないかなり明け透けなところがあり、ドキッとする部分が多かった。生活とは綺麗ごとばかりで済まない。

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著者プロフィール

植本 一子(うえもと・いちこ):写真家。1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で優秀賞。2013年から下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」をかまえる。主な著作に『愛は時間がかかる』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『台風一過』『うれしい生活』『家族最初の日』などがある。

「2024年 『さびしさについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植本一子の作品

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