- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480436351
作品紹介・あらすじ
ウルトラセブンのアンヌ隊員を演じてから半世紀、いまも人気を誇る女優ひし美ゆり子。70年代には様々な映画に出演した。女優活動の全貌を語る。
感想・レビュー・書評
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単行本刊行時以来9年ぶりに再読。「ウルトラセブン」「プレイガール」以外のテレビ映画を観てみたいのだが。
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流されているようで流されていない。
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ウルトラセブンのアンヌ隊員を演じた女優さん。1966年のデビューから現在までの女優人生を対談形式で振り返る。
元祖お色気女優。トランジスタグラマー。映画の斜陽の時期のデビュー。映画とテレビ業界。当時の様子が実体験をもってビビッドに語られる。
有名な話だが、アンヌ隊員予定の女優が、急遽映画出演(テレビより映画だった事が良くわから)が決まり、代役として出演。隊員服も採寸済だったのでバストがきつかったという。
結構お酒を飲まれる方だったようで酒席の話も多い。1969年の新宿東口のトリスバー「ロック」にはバーテンで松田優作、常連客で村野武範と原田大二郎が、いずれも無名時代、いたという。
放映当時より、ビデオ、ネットの普及した現在、アンヌ隊員の縁でのファンが多いという。一生に一度の運、適役を掴んだと言える。
女優業に深いこだわりもなく過ごしてきた女優人生、サバサバした性格もあって楽しく読める一冊でした。
本書は2011年刊。こういったマニアックな本を2020年文庫化するちくま文庫のセレクトが面白い。