破壊せよ、と笑いは言った 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.19
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本棚登録 : 106
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480436726

作品紹介・あらすじ

作品の要素、手法から、ジャンルへと発展、確立する過程を石ノ森章太郎、赤塚不二夫など第一人者を筆頭に重要作を収録、詳細な解説とともに送る。

感想・レビュー・書評

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  • 斎藤宣彦『破壊せよ、と笑いは言った 現代マンガ選集』ちくま文庫。

    全8巻刊行予定の現代マンガ選集の第2巻。

    昔は滝田ゆう、水木しげる、谷岡ヤスジ、山上たつひこ、石ノ森章太郎、つのだじろう、赤塚不二夫といった個性的な画風の漫画家が大勢居た。今読み返せば、さすがに古さを感じる。

    漫画の名作集ではなく、漫画の歴史を辿るような選集のようで、第1巻に続き大して面白くはない。

    本体価格800円
    ★★★

  • 現代マンガ選集2巻はギャグ漫画がテーマらしいけど、ラインナップは前巻に引き続き、ガロ・COM系マンガ史観というか全共闘世代のノスタルジーというか非常に偏ったラインナップ。石森章太郎の「テレビ小僧」が50年代、高野文子が80年代初頭なのを除けば、残りはすべて60年代末から70年代にかけての作品。しかも取り上げられてる作家の半数は前巻と被ってる。巻毎に編者が異なるというのはあるだろうけど、筑摩書房の編集はきちんと仕事をすべきだろう。少なくとも現代マンガ選集を名乗り、ギャグ漫画をテーマにするのなら、吉田戦車(と個人的には榎本俊二)を外すなんて考えられない。
    現在ではなかなか読みにくい作品(ダディ・グースの作品とか)を取り上げているという点では評価できるけど、それだけだなぁ。
    (編者の斎藤宣彦って今確認したら1968年生まれで全共闘世代じゃないんか。で、このラインナップって何なの?)

  • 2022/7/30購入
    2023/2/14読了

  • 佐々木マキさんて本の挿絵しか知らなかった、漫画は初めて読んだ。
    昔の少女漫画ておもしろいよね。

  • 長谷邦夫はパロディマンガの先駆者としてもっと評価されるべき。橋本治の東大駒場祭ポスターは「とめてくれるなおっかさん」だけじゃなくていろいろバリエーションがあるんだね。佐伯俊男が描いたポルノ版天才バカボン「情念魔我人版 天才ばかぼん」は初めて読んだ。

  •  ギャグマンガはどうにも肌合いが合わないというか、あまり面白さを感じられない。
     そんな中では、
     ・赤塚不二夫『ギャグゲリラ』 
     ・秋竜山『Oh⭐︎ジャリーズ』
     ・水木しげる『新、アリ地獄』
    が堪能できた。
     

  • ギャグも時代性があるなあ。
    いまとなっては、ふーん、という作品も多い。
    特に不条理ギャグ。
    山上たつひこはエネルギー感じる。

  • 収録作品では「喜劇新思想体系」(山上たつひこ)「さるとびエッちゃん」(石ノ森章太郎)が面白かった。

  • 斎藤宣彦 編集

    第1章 「ギャグ」を変革の旗印に
    石ノ森章太郎『テレビ小僧』
    石ノ森章太郎『さるとびエッちゃん』
    つのだじろう『ブラック団』
    長谷邦夫『ライク ア エロチック コミック ストリップ』
    赤塚不二夫『ギャグゲリラ』

    第2章 マンガも青年になる
    和田誠『007贋作漫画集』
    佐々木マキ『見知らぬ星で』★絵がやはり好きだなあ。
    東海林さだお『新漫画文学全集』
    秋竜山『Oh☆ジャリーズ』
    滝田ゆう『寺島町奇譚』
    水木しげる『新、あり地獄』

    第3章 砦の上にわれらの世界を
    橋本治『とめてくれるなおっかさん』
    橋本治『東大版博徒列伝』
    谷岡ヤスジ『ヤスジのメッタメタガキ道講座』
    ダディ・グース『貧乏くじをぼくが引く!』
    ダディ・グース『月光仮面暗殺物語り』
    赤瀬川原平『櫻画報』
    山上たつひこ『喜劇新思想体系』

    第4章 POPへ!
    林静一『火の玉怨歌』★アヴァンギャルド!
    谷川晃一『鏡面と修羅』★2ページ。
    原作・高信太郎 絵・佐伯俊夫『情念魔我人版 天才ばかぼん』★なんと佐伯俊夫がバカボンを劇画に!
    杉浦茂『ブリーフ補佐官』★これが凄まじい!気いクルットル。
    いしいひさいち『バイトくん』
    大矢ちき『ぼくのすてきなポシィおばさん』
    高野文子『ウェンディのクリスマス』★本書中一番好きだ!

    それにしてもセレクトの偏りがすごい。
    これをこのシリーズの特長というべきなのかどうかは、うーん……

  • 時代を代表する(しかも短篇)を選ぶとなるとこうなるのかな。少々とんがった(時代性を含め、いろいろな意味でわかりにくい)作品が多い。

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