- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480437716
作品紹介・あらすじ
小説のドリームチーム、誕生。伊坂幸太郎選・至高の短編アンソロジー、赤いカバーのオーシャンラズベリー篇! 編者によるまえがき・あとがき収録。
感想・レビュー・書評
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オーシャンラズベリー篇(このネーミングも素敵ですね)のまえがきでは伊坂さんは「小説はこんなに面白いんだよ」「これこそが小説の面白さだ」といった気持ちで選んだこの本は「負ける気がしない」最強軍団ですとおっしゃっています。
載っているのは
「電報」永井龍男
「恋愛雑用論」絲山秋子
「Geronimo-E,KIA」阿部和重
「悟浄歎異」中島敦
「KISS」島村洋子
「蠅」横光利一
「最後の伝令」筒井康隆
「大根奇譚」島田荘司
「人間の羊」大江健三郎
どれをとっても伊坂さんのカラーがよくわかる気がしました。
特に阿部和重さんの「Geronimo-E,KIA」に憧れるという気持ちはよくわかります。
中島敦の「悟浄歎異」で「ラストが僕はとても好きで、読み終えるとこの小説自体をぎゅっと抱きしめたくなるような気持ちにさせられます」とあとがきでおっしゃっていますが、そういうことをおっしゃる伊坂さんが私はやっぱりとても好きだなあと思います。
島村洋子さんの「KISS」が入っていたのは意外な気がしましたが、これは私も一番好きだと思い、伊坂さんの「ゴールデンスランバー」の別れたカップルを思い出しました。
大江健三郎は私は何冊も買っては全部積んでしまっている作家ですが伊坂さんのおかげで短編ですが初めて読み切ることができました。
伊坂さん、素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございます! -
作家さんてやっぱり色んなジャンルの小説を読まれるんだなぁ〜と、その幅広さにただただ感心してしまいました。
読んだ事のない作家さんが大半だった(^_^;)
正直言うと私には苦手だったり難しいのも結構あった。
だけど色んなテイストの作品があるので、どれかしら自分の好みの作品には出会えるかな〜という感じ。
そして普段読まないような作品も、1作品ずつ伊坂さんの解説があるので読み終わった後にそれを読んであ〜なるほど〜ってなるのもまた楽しかった♬
私はやっぱり1番読みやすかった島村さんの作品と筒井さんの作品が好きでした!
逆に苦手だったのは阿部さん、、(。-∀︎-)
大江さんのは不気味だった、、
これだけバラエティに富んだアンソロジーだと、改めて自分の好みも分かるし、また幅を広げるのにもいいなぁ〜
楽しめました!ブルーベリーの方も読む♡ -
ノーザンブルーベリー篇に続いて読み終えました。
昔の小説は難しくてわからないものが多かったです。
絲山秋子さん『恋愛雑用論』と島村洋子さん『KISS』は親しみやすくわかりやすく面白かったです。
『KISS』に胸キュン。
島田荘司さん初めて。
『大根奇聞』には「歴史好きの人」が登場。
それが私の今日の星占いでのラッキーパーソンだったので、
とても面白かったのと合わせて一石二鳥!
筒井康隆さん『最後の伝令』物凄く面白かった。
でも実はわからないことだらけで、あとがきに期待したら、
伊坂幸太郎さんもわからなかったみたいです。
ノーベル賞作家大江健三郎さんの小説はじめて読みました。
私には高尚すぎるんじゃないかって敬遠してたかも。
しかしこの『人間の羊』は……。
テレビでは放映できない内容。
伊坂幸太郎さん編のアンソロジー
とても良い企画でした。 -
伊坂幸太郎の選ぶ短編アンソロジー。
気軽に読み進めやすいので、気が向いたときにのろのろ読んでいた。
特に気に入ったのは2作。
・島田荘司『大根奇聞』…史実とは異なるもリアリティのある描写とディテールが好みでした。他の作品も読みたくなった。
・大江健三郎『人間の羊』…なんだこいつ、となる奇妙な結末。そこに至るまでの人の醜さも何とも言えない。65年前(1959年)の作品とのこと。うわぁ、大江さんの文章読むの初めてだったんだけど、凄いや。 -
◇まえがき
■「電報」永井龍男
なかなかの老が……妙味。
■「恋愛雑用論」絲山秋子
「忘れられたワルツ」で既読。
あらためて、震災後文学として佳作。
■「Geronimo-E,KIA」阿部和重
……
■「悟浄歎異」中島敦
一冊まとめて読みたいので保留。
■「KISS」島村洋子
結構心に残る。
■「蠅」横光利一
既読。エグいくらいの面白さがあるので、やはりまとめて読みたい作家。
■「最後の伝令」筒井康隆 ★
既読のはず。
いま思えば「はたらく細胞」だが、「ミクロの決死圏」に影響元を求めることもできそう。
が、ドタバタと片付けるには胸に来る幻想味。
■「大根奇譚」島田荘司
「最後のディナー」で既読。
犬坊里美とか懐かし……。
■「人間の羊」大江健三郎 ★
高校当時何度も読んだので憶えているが、これは大人になって読むとまた凄みがある。
いわば心理が、自身の疲れや淀みのおかげで身に迫るようになっている。
厭な小説。
◇編者あとがき -
大好きな伊坂氏が選んだ短編集ならぜひにと図書館より拝借。するすると読了。本気でハズレなしの名作集。特に…と選べないぐらいだが、もともと好きな絲山さんの恋愛雑用論は読みやすく軽快そうにみえて実はすんごく文章が練り込まれてて丁寧で、こういうなんというのかな、心遣いで文が書けるってすばらしいな、と思います。ラスト大江氏の『人間の羊』の重みで、あ、なんか一冊読んだな、という気持ちにさせてくれる本です。
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著者お勧めの選書。
私も好きな絲山秋子さん
「恋愛雑用論」は初読みで大満足。
このシュールな部分が、微妙に違うけど著者作品とも通じるんだな。
大江健三郎作品は人生初読み
「人間の羊」
解説もよみながら、村上春樹との共通点などを知ることになる良い機会だった。
さて、もう一つの選書の方も紐解きたい。 -
伊坂幸太郎さん選のアンソロジー。勝手にミステリーの短編が集まってるのかなと思っていたけど、文学だった。
読んだことのない話も半数あり、やっぱりアンソロジーは新しく興味がもてて、好きだな。 -
濡房ラフか吉舎こらかか坂科さな祖は葉すら火かここ歩母は母母はかさかさ背差は笹は差哘巣、これまでこのこと?私だけ。それさはさはさかのんはははわふららは
私は、この本のおかげで、大江健三郎は、ようやく、読みました。(たくさん、積んでいます)
伊坂さ...
私は、この本のおかげで、大江健三郎は、ようやく、読みました。(たくさん、積んでいます)
伊坂さんは、かなりお好きみたいですよね。頭いいんだろうな(*^^*)。
IBSのことも、何度もありがとうございます。また、何かあったらよろしくお願いします。m(_ _)m
好きな作家さんが好きな作家なら面白いだろ!と思って読んでみたものの合わないことも多くあり、実は賭けですよね(笑)
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好きな作家さんが好きな作家なら面白いだろ!と思って読んでみたものの合わないことも多くあり、実は賭けですよね(笑)
いえいえー!
わたしもフォロワーさんがみなさま同じような症状を抱えていることに不思議なご縁を感じ、それに気づけたのはまことさんの勇気を持った開示がきっかけです。
ありがとうございました!
是非いつでも!そして、よくなることを心からお祈りしております!!
普段の自分なら絶対読まない本を、好きな作家さんの好きな本だからと思って半ば強制的に...
普段の自分なら絶対読まない本を、好きな作家さんの好きな本だからと思って半ば強制的に読んで、自分の知識を広げる(?)という意味ではよかったと思います。
私も、あの本はレビューすべきか迷ったのですが、naonaoさん他のみなさまからコメント頂けて、書いてよかったと思えました。ありがとうございます!