ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.79
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本棚登録 : 1803
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480437983

感想・レビュー・書評

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  • 実話と思えるくらい。
    素晴らしい構成の本で読む価値あり。

  • 同著者作の、『戦場のコックたち』を読んで自分好みの文章を書く人だと思い、同年代の設定の話であるこの作品も面白いだろうと考えてこの作品も読んでみたがあまり面白みを感じられなかった。

    第二次世界大戦中後のドイツの薄暗さ、饐えたにおいのする生っぽさを強く感じられる文章ではあったが、その演出がくどく没入感が得られなかった。

    ドイツ人の戦後に晒される加害性は、日本人のそれと同様であり、歴史を見つめる上で無視して生きることは不可能なのだと強く思う。

  • 久しぶりに小説読んだ

  • 第二次世界大戦降伏直後のベルリンが舞台。戦争で両親を亡くした17歳の少女が恩人の訃報を伝えに行方知れずの甥っ子を探す話。
    混乱の極みにあるベルリンで強かに生きる子どもたちや勝者として振る舞う連合軍。一筋縄では行かない捜索の行程で助けられたり裏切られたりしなぎら目的を果たすが、意外な結末にたどり着く。

    戦争終結直後のベルリンがありありと目に浮かび、かなりしんどい気持ちになる。
    ナチスのホロコーストや空襲による無差別攻撃など、人を殺すことに対して何の呵責も持たない状況と、戦後の1人の人間の死が対比されているように感じられ、改めて死の重さってのは状況に応じて変わることにげんなりした。
    最後の最後に種明かしがあるが、主人公の思うところは十分理解できたとは言い難い。が、それなりにさっぱりした読後感。

  • もうあまり覚えてないけど、ドイツ語学科だから読んでみないとと思って買ったことは覚えている。
    戦後の生々しい感じとかが描かれていて重い感じだったなあ。戦争もうしてほしくないって思った。
    色々ナチスのこと勉強してきたけどあまりにも残酷だし、悲しいよね。もう2度とこんなことしないでほしい。

  • 敗戦直後の混乱に揺れるベルリンに生きる人々の様子がよく描かれてお歴史・文化を学ぶ上でも興味を惹くだけでなく、ミステリとしても読み応えのある良書。

  • 素晴らしいベルリンの物語
    最高 鳥肌が立った

  • おもしろい。深緑さんの中では一番好きです。

  • 読むのが辛くなります。
    全くの真実ではないのでしょうが、ナチス支配下と戦後の人びとの生活が、映像で見えてくるぐらいにリアルで、辛い。
    戦争?生活の苦しさ?民族の違い?何が原因で、人は人を排除していくのだろうと、考えてしまいました。

  • ドイツ側の開戦前から敗戦までのリアルな描写がわかりやすく描かれていた
    ささやかな幸福を見なおす良い機会を得た

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著者プロフィール

深緑野分(ふかみどり・のわき)
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年刊行の長編『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年刊行の『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。その他の著書に『分かれ道ノストラダムス』『カミサマはそういない』がある。

「2022年 『ベルリンは晴れているか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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