しかもフタが無い (ちくま文庫 よ-32-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480438751

作品紹介・あらすじ

デビュー作を文庫化。「絵本の種」「創作の原点」となるアイデアスケッチをそのまま本にしました。くすっと笑えて、なぜかほっとするイラスト集です。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと今元気ないな…やる気ないな…って時に読みたくなった本。

    ヨシタケさんの日常の目線や哲学が書かれた文に、あのかわいい絵があるとふふっと笑えて、暖かい気持ちになった。

  • 初回版はカバー裏まで楽しい。
    大人気 絵本作家のスケッチブックの中身が覗ける面白さ。
    優しいけどシュールでゆるく心に刺さるイラスト集。
    これを機にヨシタケ作品を文庫化していってほしい!!

    作者が30歳までに書き溜めたイラスト集であるのが本作。
    初めて本になったのが10年前なので、かれこれ20年前のイラストになるらしい。
    ヨシタケさんの優しくて独特な感性が発揮された絵本が大好きなので、迷わずお迎えしました。
    ストーリーはないけれど、一つ一つにヨシタケさんの感性が爆発!笑
    ちょっと可笑しいけれど、一言で胸に刺さるイラストと言葉のチョイスは愛おしいほどです。
    時々読み返そう。。

  • ヨシタケシンスケさんが絵本作家になる前・・・。すべてのきっかけになった「デビュー作」が文庫に。ヨシタケシンスケさんファンですが、今のヨシタケさんのエッセンスがすべて網羅、それも濃縮されたイラストがいっぱい。

    帯には、ヨシタケさんは、日々、思いついたことをそのままメモする「アイデアスケッチ」をおこなっています。それらは「創作の原点」であり、「絵本の種」でもあります。本書は、30歳までに描きためたスケッチを、そのまま本にしたものです。

    文庫本なので、是非買って、手元に置くことをお薦めいたします・・・。

  • ヨシタケさんの本大好きで、絵本だけじゃなくメモ書き系のもいくつか読んでるけど、中でも特にゆるい。笑

    『思わず考えちゃう』『欲が出ました』と同じ、メモ書き「アイデアスケッチ」が載ってるんだけど、
    この2つは解説付きなのに対して、こっちは何の解説もないから、ただただゆるいメモ書きを見てクスッとなる謎の文庫本。笑

    なんか好きだったやつ↓
    P.11 くのいちのヤナギダさん
    P.38 捨てるのもやんかしのびなくてさ
    P.40 残り香同好会
    P.48 よごれた下着
    P.55 サルと木から落ちる
    P.67 人に見せない部分も大きく
    P.89 趣味:待ち合わせ
    P.100 ハシ置きのようなベンリさであなたのそばにいたい
    P.127 ボクのお母さんはすごいんだぞ!あごとおしりが2つあるんだぞ!
    P.130 肉親を抱きしめる機会のなんと少ないことか。
    P.159 来月1日付けで主人公になります。
    P.169 遠くから見るとまるでつじつまが合ってない
    P.169 その世界を知らないからこさ、より「リアル」なものが作れる
    P.196 人手不足

    ちょっと分からんかったやつ↓
    P.33 イライラスプーン
    P.71 そら豆並みのVIP扱い
    P.75 しゃべる回送電車
    P.85 おまえの母性本能に手ェつっこんで
    P.134 エアマック赤ちゃんワイヤレス時代
    P.193 できました‼︎「あとくされ」‼︎


    書き出してみると結構あるな、
    そして見返すとイラストと共に思い出されて結構いいな
    この本を読んでない人は、なんのこっちゃ分からんと思うけど。笑


    パラパラ読みながら、「読み終わったら古本屋に売るか〜」って考えてたけど…
    カバーウラのものがたり読んで売りたくなくなっちゃった!笑笑

  • (2024/2/24読了)
    物語ではなく、スケッチ集。
    あとがきで知ったけど、この本は、ヨシタケさんが30歳の時の「書店で流通する本」の文庫版なのだそう。
    小さな絵と文字が小さな単行本のページを4分割した大きさに書かれていて、アラカンには少々難儀。
    文庫版になる前のも見てみたくなった。
    それにしても、元になった本もこの文庫版も、タイトルの付け方がおもしろい。面白いというか、なぜなのかわからない。でもわからないことも面白い。

  • 読み終わった、というか、見終わった、というか…
    ヨシタケシンスケファンとしては見逃せない一冊。
    10年前に観光されたアイデアスケッチの一冊を文庫化したもの。

    本を出してその後、を生きていくとは、その本がこの世からだんだん消えていく様を見続ける、ということ。言葉にすると重みが増すが、ヨシタケさんのイラストがまた可愛くてさらっと読める。
    シンプルの絵の中にいろんな角度から描かれていたり、表情豊かな感じもたまらない。

    いずれもイラストがあるからクスッとなるが、言葉だけでも秀逸なのでこちらに残す。

    サルと木から落ちる

    女同士やさしさが主成分の建前バトル

    そーね、のママが2回目はわかったわかった。に

    デブがまん やせがまん

    人間が解決できるのは他人の悩みだけなのです。
    自分の悩みはムリなのです。

  • カバー裏も楽しかったです♪文庫にしたから文字が小さいのは仕方無いけど、大きかったら読みやすかったかも?

  • ヨシタケシンスケさんが好きなので購入。
    このスケッチが絵本の原本なんだなあと思いました。ついつい「見て見て!」と言って誰かに共有したくなるような、あるあるやクスッとするイラストがたくさん。
    どのページからも読めて、大人も子供も楽しめる本。

  • 電車の中で読んでいたら、となりの人が覗いていたので大きく開いて見せてあげました。
    降りるとき表紙を見せてあげれば良かったと、ちょっと後悔。

    可愛い子供も、残念な人も、やさぐれた人も、みんな好き。

    ヨシタケシンスケさんのクスクスをまだ理解できる自分で良かった。


  • スケッチ集で、ヨシタケシンスケさんの味のあるイラストとコメントが満載です。素敵な絵柄と、暖かくも時に辛辣な目の付け所が魅力的ですが、いかんせん「ストーリー」はありませんので、響くものと「よくわかんない」ものが混在しています。

    「ハテ?」と思うイラストが続く部分もあり、絵本のような読後感を求めると少し物足りないかもしれません。

    文庫版あとがきの部分が一番面白かったです。
    やはり、ある程度の「お話」の長さがあると、ヨシタケシンスケさんの魅力は倍増するなぁ、と感じます。

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著者プロフィール

1973年神奈川県生まれ。絵本作家。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。スケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたる作品を発表。2013年に初の絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版し、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を獲得。その後、『もう ぬげない』(ブロンズ新社)『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)『あつかったら ぬげばいい』(白泉社)『あんなに あんなに』(ポプラ社)で7度にわたりMOE絵本屋さん大賞第1位に輝く。

「2023年 『しかもフタが無い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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