ゼロから始めるジャック・ラカン ――疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版 (ちくま文庫 か-86-1)
- 筑摩書房 (2023年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480439154
作品紹介・あらすじ
現代思想における震源地であるラカン。その核心に実践臨床という入射角から迫る超入門の書。『疾風怒濤精神分析入門』増補改訂版。解説 向井雅明
感想・レビュー・書評
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めちゃめちゃおもしろかった
《他者》の世界にいながら、《他者》とは関係のない幸せを探す
別の角度から、また人生の指針を上塗りされたような感覚 -
入門書として分かりやすく丁寧で、思いやりがある本だった。《他者》の存在や「《他者》に裏切られた!」という気持ちがなぜ存在するのか、それらをどう理解し折り合いをつけるか、などを理論的に読め、気づきを得られたことは良かった。抱えてきたモヤモヤを言語化出来る素晴らしさがこの本にはあった。
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「有名人の入門書に感動も何もないだろう」と思っていたがそうでもなかった。起承転結・努力・感動など、ラカンが持っていそうなドラマチックさが充分にあった。
何よりわかりやすい! シニフィアンが私にもわかる。それだけでもうこの本を読む価値がある。
後半は覚束ないながらもなんとかついていけた。
途中でベルトリッチの「暗殺の森」を観ていたのだが、脳内副音声で分析が始まった。
わかりやすいラカンの本として、精神分析という概念が貶められている感がある事への名誉回復として、この本はお勧めできる。 -
知識を得る、楽しむ読書もあるけれど本書は
自分の中のOSをアップデートする本ですね -
『ゼロから始めるジャック・ラカン』
ようやく読了。
今まで自分がなんとなく抱いていた「精神分析」という単語からくるイメージは、ほんとうにいい加減なものだったんだなと実感した。
その人の生き方に迫っていく関わりは、診察の場面でも幾分当てはまるのではないか。厳密ではないにしても、一般診療における精神分析的な医師と患者の関わり方に可能性を感じる。というより、大なり小なりそういった関わり方が、今の臨床現場でも自然発生的に起こっていることがあるのではないかと思った。
《他者》の承認に依存しない〈特異的な幸福〉。自分も見出していきたい。 -
共感や理解を「しない」という形での他人の認め方
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改めて読むと分かりやすく説明していることが分かる
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