十五年戦争小史 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480510068

作品紹介・あらすじ

満州事変、日中戦争、アジア太平洋戦争を一連の「十五年戦争」と捉え、戦争拡大に向かう曲折にみちた過程を克明に描いた画期的通史。 解説 加藤陽子

感想・レビュー・書評

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  • 部隊名人名階級が続けて書かれていると何処から何処までか名前なのか、声に出して読まないと分からなかったり、漢字だらけの文語体があったりして、なかなか頭に入ってこなくてしんどかった。特に名前の羅列では、いったいどんな人物だったのかも伝わってこないので、一人一人自分で調べる必要性を感じたが、そこまでする余裕はなかった。しかし、この15年間の間になし崩し的にまた怒濤のように破滅に向かっていったことはよく体感できた。この先生の講義を受けてみたかった。

  • 210.7||Eg

  • 満洲事変勃発から太平洋戦争終結までの「十五年戦争」を焦点に、大日本帝国の侵略と膨張そして破滅を概括する。テーマの性格上、視座は軍部の動向と戦局の推移に据えられている。筆致は簡潔で、要所を手際良く且つ無駄無く纏めており、論旨も客観的で論理的。名著と言える。昭和の終わり頃の執筆という事もあってか、昭和天皇の戦争責任についてかなり踏み込んだ意見が述べられているのが特徴。また戦禍による被害者意識を持ちがちな日本国民に対しても、熱狂的に戦争を支持し、周辺国を蔑視した事実を突き付け、同様に責任を問うている。戦争が益々遠い過去になり、時折自己賛美の風潮すら見られる今日、改めてその実態を学び直す意義は大きく、その為の最適の一冊。

  • 満州事変から太平洋戦争まで、中国大陸の支配が一貫したテーマで、日本は自分で自分の首を絞めていたように見えた。

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