比較歴史制度分析 下 (ちくま学芸文庫)

著者 : アブナー・グライフ 岡崎哲二 神取道宏

• 筑摩書房 (2021年2月13日発売)

作品紹介・あらすじ

中世経済史の論点分析から浮き上がる制度の適用可能性とは。本書は、その後のヨーロッパの政治経済的優位と内部の差異について一個の展望を与える。

感想・レビュー・書評

[学習院大学 法経図書センターさんの感想 · 2023年6月5日]

東2法経図・6F開架：332.04A/G84h/2/K

[hisamo99さんの感想 · 2021年9月22日]

マグリブ貿易商とジェノヴァの商人の比較とか理論ｰ歴史対話型の文脈に依存した分析とか。

最後の最後まで難しかった。

解説を読んで、均衡としての制度では内生的な制度変化を説明できず、グライフの制度の定義が制度分析を進めたことがわかった。

「制度は、行動の規則性を協同的に生成する社会的要因」で、「社会的要因、特にルール・予想・規範、および組織は、社会状況において技術的にあり得る多くの行動の中で１つのものをとるように、人々に動機と能力を与え、彼らを方向づける。」（下巻213-214ページ）

制度を抽象的に考えることに慣れてない。時間があれば再読したい。

あと、なんとなくコロナ禍の自粛要請の効果を本書で述べられていたゲーム理論や制度分析で分析できるかもと思った。

[aokikenichiさんの感想 · 2021年8月29日]

興味深いけど繰り返し読まないと理解できないな