動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある (ちくま学芸文庫 デ-2-9)

制作 : マリ=ルイーズ・マレ 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 65
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480510877

作品紹介・あらすじ

動物における諸問題を扱った伝説的な講演を編集したデリダ晩年の到達点。伝統的な西洋哲学における動物観を検証、脱構築する。解説 福山知佐子

感想・レビュー・書評

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  • 動物というキャッチーさに惹かれ軽い気持ちで読むと、数ページで心折れるデリダの動物哲学。
    デリダの思考を追うのに必死でした。
    そもそも前提として読むべきカント、レヴィナス、ラカンの主要文献を未読がために大変苦労した…。
    見る側として、特権者として、自伝的な立ち振る舞いで動物を捉えた西洋の哲学者たちの細やかな文章の断片、その調子、論の運び方をデリダは鋭く分析し、彼らの動物に対する隠れた否認の姿勢を開示していく。
    ハイデガーを扱った章はデリダの即興ゆえの軽やかな語り口のおかげですごく楽しめた。
    訳者の方の文章はとても良かったが、その後、過剰に詩的な表現で書かれた画家の方のあとがきが個人的にちょい苦手でした。
    動物哲学は今後も続けていきたい。

  • https://calil.jp/book/448084743X
    筑摩書房 (2014/11/5)文庫化

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著者プロフィール

ジャック・デリダ(Jacques Derrida):1930-2004年。仏領アルジェリア生まれ。エコール・ノルマル・シュペリウール卒業。西洋形而上学のロゴス中心主義に対する脱構築を唱え、文学、芸術、言語学、政治哲学、歴史学など多くの分野に多大な影響を与えた。著書に『声と現象』『グラマトロジーについて』『エクリチュールと差異』『ヴェール』(シクスーとの共著)『獣と主権者Ⅰ・Ⅱ』ほか多数。

「2023年 『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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