『歎異抄』講義 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480511324

作品紹介・あらすじ

参加者の質問に答えながら碩学が一字一句解説した『歎異抄』入門の決定版。読めばなぜ南無阿弥陀仏と称えれば浄土に行けるのかが心底納得できる。

感想・レビュー・書評

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  • 著者(宗教学者)が仏教信者としての立場から、法然や親鸞の教えを『歎異抄』に基づいて解説したもの。

    最初から最後まで読んでも仏教を信じる気にはならなかったが、法然や親鸞がなぜ念仏を大切にするのか、阿弥陀仏がどうはたらくのかが解説されていて、興味深かった。

    私たちが、煩悩にまみれた「凡夫」であるという考え方には共感したが、「だから阿弥陀仏の助けが必要である」という展開は、やはり宗教特有の物語だと感じた。
    キリスト教でも、「罪深い私たち」を「神(キリスト)が救ってくださる」という物語がある。

    宗教を信じる人々が、なぜそのような「物語」を、現実味のあることとして受け入れられるのかは、今の私にはまだわからない。

    しかし、日本の仏教に大きな影響を残した法然や親鸞について学べたことは、良い機会だったと思う。

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著者プロフィール

阿満利麿(あま・としまろ):1939年生まれ。明治学院大学名誉教授、同人誌「連続無窮」主宰。著書に『法然の衝撃』『親鸞・普遍への道』『歎異抄』『親鸞からの手紙』『柳宗悦』『『歎異抄』講義』(以上、ちくま学芸文庫)、『無宗教からの『歎異抄』読解』『人はなぜ宗教を必要とするのか』(以上、ちくま新書)、『日本精神史』『『往生要集』入門』『『教行信証』入門』(筑摩書房)、『選択本願念仏集』(角川ソフィア文庫)などがある。

「2023年 『唯信鈔文意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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