- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480683427
作品紹介・あらすじ
キリスト者として、歌人として、生と死に向き合った死刑囚・1968年の横須賀線爆破事件の犯人純多摩良樹の後半生の壮絶な生き様を豊富な資料を元に描く。
感想・レビュー・書評
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1968年の横須賀線爆破事件の犯人である事件当時25歳の死刑囚の手記と加賀乙彦氏との往復書簡をまとめた作品。
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東2法経図・6F開架:289.1A/Su65k//K
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1968年に横須賀線内に爆薬を仕掛け、死者1人・負傷者多数を出し死刑囚となった純多摩良樹の評伝。正直なところ、死刑になるほどのことをしたのだろうかと思いもする。素直そうに思える一方、ところどころ自己顕示欲が強い人のような感じもする。でもそれは、当時の普通だったようにも思う。生まれる前に父は戦死し、幼少期は母にもつらく当たられ、中卒で大工になり、25歳から32歳までは獄中で暮らした。この人の人生って何だったのだろうと複雑な思い。
純多摩は入獄してから短歌を始めた。書中でも何首も紹介されていて、かなりこなれた感じ。短歌にどういう思いで臨んでいたのかとか、もっと知りたかった。
評伝というけれど、ほとんど純多摩良樹の一人称で書かれている。これって著者が書いたものなのだろうか。……とは思えなくて、やっぱり純多摩本人が書いたものなのでは。そして、それを加賀乙彦著にするのってどうなんだろう。 -
なんだかもうやりきれなくて、感想が書けない。
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2019.03.29 図書館