つながる読書 ――10代に推したいこの一冊 (ちくまプリマー新書 451)
- 筑摩書房 (2024年3月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480684769
作品紹介・あらすじ
SNSでつながった読み書きのプロたちが、十代に読んでほしい一冊を紹介しあう。人それぞれの思いが、言葉に乗り織りなされていく。君も本で他者とつながろう!
感想・レビュー・書評
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誰1人として知らない読み書きのプロたちが「推しの1冊」をプレゼン。だからこそ普段であれば出会うことができない1冊と出会えるかも知れない。そんな期待を抱けるなら読まなければ
#つながる読書
#読書猿
24/3/7出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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14人の読み書きのプロたちが10代に読んでほしい一冊を紹介する本のプレゼン大会を実況するという趣向の第一部、それを肴にした対談(著者✕読書猿)が第二部、さらに、第一部の登壇者たちが他の人の推薦本を読んで、感想のお手紙を書くという第三部+αの構成。
紹介される本は、
米原万里「オリガ・モリソヴナの反語法」★
さくらももこ「ひとりずもう」★
金満里「生きることのはじまり」
小川てつオ「このようなやり方で300年の人生を生きていく[新版]あたいの沖縄旅日記」
オスカー・ワイルド「サロメ」★
三上英司・大橋賢一・小田健太「漢文名文選 故事成語編」
大江満雄編「いのちの芽」
谷知子「和歌文学の基礎知識」☆
工藤真由美・八亀裕美「複数の日本語―放言からはじめる言語学」☆
小川洋子「物語の役割」★
太宰治「お伽草紙」☆
梨木香歩「家守綺譚」★
ハラルト・シュテュンプケ「鼻行類」☆
草野心平「草野心平詩集」
(★は既読、知ってる本、☆は今度手にとってみようと思った本)
いわゆる小説は4冊、詩集2冊、あとはエッセイ・ノンフィクション、それに参考書・専門書などで、著者やタイトルだけ見て読みたくなる中高生はあまりいないかもしれないが、紹介文を読んでみるとけっこうわくわくしてきたり、おお、と気持ちが動いたりする。作品そのものの魅力というより、その人なりの本とのつきあいかたやいろんな「読み方」を熱く語ってくれてる点が興味深く、ああそういうことならちょっと読んでみよかな、と読み手が思ってくれたら大成功、かな。
第二部以降はちょっと話が高度な感じになっていくので、まずは第一部だけ読んでもいいかもしれない。せめて最初の二人分だけでも、ひろく読まれてほしい。 -
Amazonからの取得データのせいだろうけれど、ブクログの著者名表記にあやまりがある。読書猿さんは本書のゲストの一人でメイン著者ではない。小池陽慈さんの本。
中高生向けにさまざまな人が本を紹介する企画。でも子ども向けというよりは高校生以上向け、大人の入り口にある人向けのように感じる。
普段読まないジャンルの本の紹介もあり楽しかった。デジタル社会は予期せぬ出会いが減る傾向にあるので、このような機会はありがたい。 -
若者向けの「読書案内の本」って、いろんな出版社から数年ごとに出版されている。
最新と思われる本作は、なかなかに凝った構成で、複数の選者がプレゼン形式でおススメの一冊を紹介する。選者に教育関係者が多いせいか、少し教条的だけど分かりやすい。
選者どうしの感想戦も面白いけど、ここはプレゼンを受けた若者の反応が欲しかったところ。 -
2024年3月
各々がおすすめの本を多感な十代に向けて紹介するという試みで、その重大な使命のためか、文章の匠のような人たちがどこかぎこちない。でも言葉をつくして語る様は熱いものがあるし、どの世代が読んでも、自分が必要としている本を見つけられたり、すでに読んだことのある本の別の切り口を提示されたりして面白いのではないかと思う。よかった。 -
読むこと書くことに関わる10人による本のプレゼン。
本の内容だけでなく、読むこと書くこと考えること学ぶこと、そして生きることが浮き出てくる。そのプレゼンを別の人が語ることで現れるもの。
本は人とつながり本とつながり世界とつながる。 -
自分が好物とする本と思い、発売後すぐに入手したんだけど、端的に言って期待外れだったんだな。驚くほど内容が入ってこなくて、何でだろ…って思えるくらい。理由を考えてみるに、導入部分のプレゼンテーター紹介の部分が邪魔なのかも。たまに寸劇調のものもあったりで、萎える。こういうのが良い人もいるのかもしらんけど、自分はダメでした。畢竟、ピックアップ作品も見つからず。
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【請求記号:019 コ】