- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480815477
感想・レビュー・書評
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面白い。面白くて声に出して笑った。手に取ったきっかけは、穂村弘さんのエッセイで触れられていたから。そして、読んでいる途中で、岸本さんの訳した小説を読んでいたことを思い出した。確か不思議な感覚の幻想小説で、でもどこかシリアスになりきれないような小説だった。そうか、この方が訳しているのか、と妙に納得した。
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★3.5
応援してる俳優との対談で岸本さんは
私はエッセイは書けるけど小説は…のような事を仰っていたが
なんの、エッセイのような短編小説というか、だ
その時に夢日記はつけた方がいいとも勧めていた。
岸本さんは他人の夢の話も好きとある。
私は他人の夢の話には興味がなく、バリー・ユアグローの
飛行機から飛び降りる短編集も買ったはいいが苦痛で苦痛で
頁を決めて寝る前のノルマとして消化し、
読み終えて捨てる時に清々しい気分を味わったものだけど
岸本の夢と妄想と物語の狭間のようなこのエッセイは好きだ。
私も妄想は好きで、誰かの運動を転送して欲しい、というのもいつも同じような事を考えてる。
言われるまで気付かなかったかが、ブラッドリー・クーパーの
「茶色っぽさ」も凄くよくわかる
ヌクレオチドや物干し竿の中のドロドロや二度言う地獄を
ふと「アレ、これってなんだっけ?星新一?筒井康隆?
なにかの翻訳短編だっけ」と思いながら生きていくような気がする。
でも、ソムリエの講釈を聴く時には
「説明が中身を決定する完全ニュートラルなワイン…岸本さんだ」
と思うのでしょう -
この人の日記を毎日読みたいわ!
ぬの力、が好き。鵺。
エッセイだけど、時々、小説ぽさが入って、うまいなぁ〜と思わせる。 -
新聞の書評で見かけたので、読んでみた本。
妄想の世界に、引き摺り込んでくれる著者の感性は独特だけど、思い当たる点もいくつもあった。
とにかく、文章のリズム感も良くて、思わず吹き出してしまわずにいられない。
ものに気持ちがあると妄想したら、何気ないありきたりの毎日も飽きないだろうなと思う。
早速、「ねにもつタイプ」も読もうと借りて来た。 -
少し前にドキュメンタリー映画「ドリーミング村上春樹」を鑑賞し、翻訳家メッテホルムさんの作業風景などを観る機会がありました。
同じ翻訳家という肩書きでも、作業の様子などは人それぞれなんだろうとわかっていながらも、岸本さんが深夜に1人で机に向かい、キシモトワールドとしか形容できない一連のエッセイを黙々と執筆している姿を想像すると、なかなかぐっと来るものがあります。(完全に想像ですが)
岸本さんのエッセイは第1作から全て読んでいますが、内容の面白さの陰に隠れて表には出てこないそういった孤独さ、みたいなものを感じてそこに魅力を感じます。 -
なんらかの事情ってタイトルだったと思う。前に、読んだことがある、この人のエッセイ。これは三冊目らしい。分類すると爆笑系のエッセイなんだけど、妄想がさく裂するタイプで、筒井道隆先生とかと発想が似ている気もしないでもない。神経質なのに、いい加減なよくわからない投げやりな話しの展開が癖になる。ダークマターを羊羹だと言い出し、その羊羹の詰まった黒の世界を読者に提示していく場面は、思わず想像してしまい。やばかった。とにかく、おもしろいので、騙されたと思って読んでみてください。
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「足もろもろ」は、俺だけじゃなかったんだ!と嬉しくなる。単行本化に当たり収録しなかった作品も多数あるとか。文庫化で収録作が増えるらしい。早く文庫化して!
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『ちくま』連載のエッセイが単行本に。
この連載が単行本化されるのは、『ねにもつタイプ』『なんらかの事情』に続き、3冊目となる。面白いのが、1冊目から、『ノリ』が全く変わっていないということ。これって意外に難しいことだと思うのだが(テンションを維持する、という意味で)。
ところで、本書は、外で読む本ではない。電車の中で吹き出したらおかしな人でしかない。そして、仕事の前にも読むべきではない。ふとした拍子に内容を思い出して、肩を奮わせる羽目になる……。 -
「分岐点」
「シュレディンガーのポスト」
まだ途中だけど期限きたので返却