小さいコトが気になります (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
3.33
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本棚登録 : 1233
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480815484

作品紹介・あらすじ

何となく気になる、なぜか気になる、人ん家の植え込み、モンブランの中身、毎年の桜・・・・・・。小さいけど大事な益田さんの確認。最新のエッセイ&漫画集。

感想・レビュー・書評

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  • 確認。さほど必要のない確認のあれこれ。

    同じです。別に確認することのないものなのに何故か確認したくなるものってあるある。

    他人の買い物カゴの中って、なぜか覗いてみたくなったりする。
    充実した中身だなぁとか、この野菜ってどう使うんだろうとか…。
    失礼なことなんだけどね。

    間取りの確認もそう…。
    折り込みチラシの住宅広告を眺めて、この間取りって理想的だなとか、玄関広くて良いなぁとか、台所の動線が完璧だなとか。
    購入予定も引っ越し予定もないのに見てしまう。

    そして、テレビ欄も確認してしまう。
    子どもの頃、当たり前のように主導権は父親であり、常に野球か相撲かマラソンか、というところは益田ミリさんと同じである。
    自分にチャンネル権なんてあるはずもなく、大きくなり早く家を出たいと思っていたなぁと。
    今は、夫と2人の生活だがほぼほぼ好きな番組を見ていられる。

    その他にもたくさんの確認があり、ゆるゆるとしている感じは同調できる。

  • 相変わらず好きな益田ミリ、
    図書館で借りたけど
    たぶんそんなに読まれてない「本が新しい」
    もったいないなぁ。面白いのに。
    小さいことが気になる。
    おんなじ、だけどここまで系統だって考えたことない。
    結構目線が一緒
    すごいなぁ、一冊の本ができるんだもん。
    すべて確認がついてる。
    ポテトサラダの確認
    モンブランの確認
    つくりおきの確認
    デパ地下の確認
    アイスクリームボックスの確認
    ハーゲンダッツの確認と諸々続く
    どうでもいいちゃどうでもいいのだけど
    やはり気にしてる。自分がいる。

    言われてみれば気にしてるけど、それとなく確認してるかも。作家ってやはり自分自身を見つめてるんだね。
    無意識の確認が自分にはあるということがわかった!

    「小さいことが気になるものですから」
    「相棒」の右京さんの決まりセリフも
    これじゃなかった!っけ。

  • 「これ確認しておこう」「あれもちょっと気になるな」、日常のちょっとした気になることをまとめたエッセイ。
    生きていく上で、絶対に確認が必要なわけではない。でも、確認すると気持ちが安らぐことって結構あると思うのです。
    私の実感ではありますが、そういうものって年を取ると増えてきている気もします。笑

    本を読んでいていくつか共感できるものがありました。
    例えば、こんなの。

    ”新しい年のカレンダー
    自分の誕生日が何曜日なのか、つい確認してしまうのでした”(抜粋)

    誕生日の曜日を確認することはしないのですが、自分の誕生日を忘れてしまうんですよね。
    年々、夫に誕生日のことを言われて気づく、みたいなことになってます。
    自分の年齢も怪しくなってきている。笑
    たまに「昭和〇年生まれの年齢は?」なんて検索したりしてます。
    益田さんもこのように(以下)おっしゃってますが、本当にその通りですね。
    ”自分の誕生日が何曜日なのか
    よく考えてみれば なんと平和な確認であろうか
    確認しつづけられる 世であってほしいと 願わずにはいられません”(抜粋)

    また、年を取ると感じることの一つに、物事にはいつか終わりが来るんだよな、と思う事が多くなってきた気がします。
    特に下記のフレーズは私自身、年々増えてきている実感があります。
    ”「今年もなんとか見られた……」
    もはや確認のように桜を見上げていたのだった
    人生で、あと何回、桜が見られるだろう?”(抜粋)

    今の仕事も、子供たちが子供でなくなることも、自分の命も。いつかは終わりがくるんだよなぁ。
    時間とは、はかないものですね。
    (毎日忙しいと忘れてしまうのだけれども)
    だからこそ、毎日を大切に過ごしていきたいものです。

    こういった小さなものを確認できるのって、余裕がある証拠なのかも。ちょっと幸せを感じますね。

  • やっと読み終えた
    なんだかほっこりする本ですな

  • ”自分にはまったく気にならない店にも客はいて、またその逆もあり”(P28より引用)

    日常で気になる色んなことを、つい確認しちゃうよね~というエッセイ集だったが、自分は28ページの挿絵に書かれた文章が一番気になった。
    デパ地下で色んな食べ物屋さんを確認しながら、日本各地の「諸国名産」を眺めたりする益田さん。各地のお菓子すべてが、誰かの思い出のお菓子だったりするのだ。
    たくさんのお店があって、それらのほとんどは自分が興味のないお店だけれど、どのお店にも必要としているひとがいる。すごく当たり前のことだけど、こういう感覚を持っていないと、自分本位でどうしようもない人間になってしまいそう。単純なことだけど、忘れてはいけないこと。

  • (2020/7/6読了)

    人生にほぼ必要のない確認のためにと書かれた前書きから始まる、益田ミリさんが思うさほど必要でない「確認」が書かれてるエッセイ。
    いつものゆるい絵の漫画も時々、挟まれてる。
    スーパーでの他人のかごの中、脇道の野良猫、窓から見える人ん家の中、改札前のカップル。。。
    たしかに!
    私は将棋の世界には疎いのだけど、最近、対局中のお食事やおやつまでも紹介していること知りました。
    将棋のできない益田ミリさんも、新聞に載ってる食事メニューを見るのが大好きと書かれてて、これまでの経験に関わることだけじゃなくて、新しく知ったことにも共感できることが、なんだか嬉しく思いました。

  • 益田ミリさんは大好きなので、安定感のある内容でいつも通り、あるある〜と思いつつ読ませてもらいました。
    チラチラと旅行に行った話が出てくるので、旅行記もぜひ読みたいと思います。

  • 益田ミリさんの日常あるある本。小さい共感が散りばめられていて、誰しも一つや二つうなずきながら読める部分があるのではないか。
    個人的に本書を読んで気になった"小さいコト"は、「宝塚の確認」の章に出てくる、益田さんの知人が最近ドハマりしたという、ジャニーズが誰なのか?ということですw

  • 人生における、ほぼ必要のない確認についてのエッセイ集。

    棋士のメニュー、私も見るの大好き!
    あれはたしかになんで見てしまうんだろうなあ。
    引っ越す予定もないのに不動産屋の間取り見て「この中ならここだな」ってやるのもある〜!
    あるあるが一致すると読んでてテンション上がる。

    それにしても宝塚がオヤジギャグみたいなネーミングでメニュー出してるのは意外だった。なんかもっと小洒落てるのかと思ってた。

  • 究極のモンブランについての章がお気に入り。わかるわかる!私もこだわりがあるなーちょっと良い洋菓子店で食べるよりも好みの物をコンビニで買う方が好き。土台はタルトで中はさくさくのメレンゲ&生クリームに細いマロンクリームに黄色の栗がマイベスト。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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