- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480816733
感想・レビュー・書評
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落語家の柳家喬太郎さんが、どこかに連載したコラムを本にしたもの。
の、PART2ですね。
内容は、一つ一つ古典落語のネタを取り上げて、
あらすじや見所を紹介しつつ、そのネタにまつわるエピソードとか、
誰が得意しているのかとか、そういう雑談です。
ぬるま湯な感じで、楽しかったですねー。
肩の凝らない、のほほんとした休日気分の読書でした。
喬太郎さんは演者として大好きだし、
もともとが超・落語オタク、落語大好き、落語マニア、落語フェチなんですよね。
そういう人の語る落語雑学本なんで。
でも、そういう衒学的なわけじゃないんです。
他愛もないお話がホトンド。
どーでもいい、ホントにドーでもいい雑談がありつつ、
時折、めらっと落語への情熱が感じられます。
いやあ、好きなんだなあ。だって好きなんだもん。
そういう感じですね。
素敵ですねえ。
また続編が出たら買います。
なーんにも感動はしません。
多分チョットしたら中身も八割方は忘れちゃうでしょう。
けど、良いんです。
トルストイもカフカも手塚治虫も谷崎も内田樹さんも素敵だけど、
こーゆーのも読書の愉しみですね。
お正月なぬくぬく気分の本、良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
また落語熱再燃。落語こてんパンの続編。喬太郎師匠がゆるく解説。何それ師匠の〇〇が良いなんて書いてあるとまたそれが聞きたくなるし。
マント姿の死神、いつか聞いてみたい。 -
【引用メモ】
「うちの師匠、弟子にはあんまり稽古つけてくれないんスよ。他門の方には、頼まれれば稽古してますけど」
時折、楽屋で聞くセリフだ。弟子に対して冷たい師匠のように受け取られるかもしれないが、決してそういう訳ではなく、俺以外のいろんな先輩に教われよ、俺一色に染まらずに、いろんな芸や感性を吸収しろよ……と、そういう意味があると思う。
我が師匠さん喬は、こちらから頼みさえすれば、弟子に大概の持ちネタは教えてくれる。(p.258) -
珍しい噺や変わったさげなど、勉強になりました。
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「親子酒」「替わり目」「たいこ腹」「宮戸川」「井戸の茶碗」「文七元結」「擬宝珠」など、「らくごこてんパン」に続いて喬太郎師セレクトの50席を語った著書。
連載自体は終わってしまったので足りない分は今回の書き下ろしです。らくごこてんパンと同じように面白く、また「こんな噺知らんかった」と言うものも多く出てきます。つくづく研究熱心な喬太郎さんだな!と思います。また先に登録した枝雀の著書と同じく、演じる側からの視点や、この噺は好きだけど自分には合わないなとか、ちょっと自分がやるのは違うな、と言う意見など、結構いろいろ書かれててそれも面白かったです。「たいこ腹」なんて喬太郎さんの持ちネタだねーって思って読んでたら連載で書いた時はまだ持ちネタじゃなかったなんて。こういうちょっとした歴史(ってほど長くないけど)を楽しむのもオツですね。あと書き下ろし分では「吉田御殿」何て言う喬太郎師以外誰もやらない艶笑噺なんかも入っててコリャ聴きたい!と思ってしまいました。R-18落語会行ってみたいんだー。