- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480842527
作品紹介・あらすじ
道は無い…それが道(タオ)だ。2500年の時空を超えて、『老子』全81章の全訳創造詩。
感想・レビュー・書評
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言葉に表せないことを、優しく包むように表現している。老子様の本2冊目だが深く知れたと思う。もっともっと勉強したい。
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ふむ
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★館長の本棚★ 小林図書館長推薦
言わずと知れた「老子」の現代語(訳)で、これも日本におけるベストセラーである。翻訳(翻案)者の加島祥造氏は、晩年になってから、この書で有名になった。お会いしたことはないが、筆者の行きつけの、松本の老舗旅館の風呂仲間で、生前はよく数日違いで同じ風呂に浸かる仲であった。ちなみに、小澤征爾氏も同じような風呂仲間である。筆者は、この本で、本当に心に沁みる「老子」に出会えた気がした。とくに、中心は「空」である、という思想は、いろいろな思想につながる気がする。 -
14.4.6
2014年4月5日(土) 午前0時00分(金曜深夜)
【アンコール】
ひとりだ でも淋(さび)しくはない
〜詩人・加島祥造 90歳〜
(2013年10月19日(土)放送)
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先に文庫本で購入、気に入ったので蔵書用に購入。
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老子の「道」を現代風に訳している。
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(2009.10.21読了)
9月に「道教の美術」という展覧会を見たので、タオというのは、道教のことだというのは分かっていたので、本屋でこの本を見つけた時は、余り深く考えずに購入しました。
自宅に戻って、本棚にあった「老子」と比較してみたら書いてあることがよく似ています。この本は、中国の古典「老子」の現代語訳、または自由訳、または漢文を日本語の詩に置き換えたものというところです。
詩編のように書いてありますので、読みやすくわかりやすいのですが、詩と同様、繰り返し読まないと味わえないようです。手元に置いて、ときどきあちこちと拾い読みするのがいいようです。
タオは、「道」の中国語読みなのだそうですが、「道」の中国語読みには、daoとtaoがあり、英語でTaoと書く場合は、「老子の教える道」と「道教」を意味するのだそうです。
道教の教えは、
あれこれ欲しがらず、野心は持たず、争わず、心穏やかに過ごそう
ということなのでしょうか?
心がすさんできたと思ったら、この本を開いて、2~3章読むといいのかもしれません。
全部で81章あります。各章の最後には、原文の漢文が添えてあります。「原文と著者の訳がいかに違うかを察してもらうために」添えたものということです。
よく聞くようなフレーズをいくつか
「美しいと汚いは、別々にあるんじゃない。美しいものは、汚いものがあるから美しいと呼ばれるんだ。善悪だってそうさ。」
「勝とうとすれば負け、取ろうとすれば失う―これが深い真実なのだ。」
著者 加島 祥造
1923年、東京・神田生まれ
早稲田大学英文科卒
カリフォルニア州クレアモント大学院留学
1947年、詩作グループ「荒地」に参加
信州大学、横浜国立大学、青山学院女子短大にて英文学を教える
1993年「老子」に出会い、英語からの自由な翻訳を試みた『タオ ヒア・ナウ』(PARCO出版)を出版
1995年より信州・伊那谷に独居
(2009年10月22日・記) -
水のように、争わなければ、誰からも非難をうけないじゃないか。人になにかを求めないで、これでまあ充分だと思う人はゆったり世の中を眺めて、自分の人生を長く保ってゆけるさ。