- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480863294
感想・レビュー・書評
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談者たちの最終的な目的は、宗教に依存することなくいかに宗教が提供するような実存的充足感を我々は獲得しえるのか、ということ。愛する者の死、不治の病、貧困、闘争、生きる意味がわからない僕たち・私たち、etc……人生には脅威がつきまとっている。しかし、神の無限の承認、仏への絶対的帰依は人々に充足感を提供し、この脅威を乗り切る装置として機能してきた。宗教は人類が直面する、自己の実存を脅かしかねない脅威を、受容可能な文脈に変換(無害化)する機能を有するのだ。しかしそれは同時に、宗教戦争や宗教差別等種々の問題を生じさせる。そうした問題を踏まえ、宗教に依存しない実存的充足獲得の道を模索する。
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リアルタイムで読んだはずだが覚えておらず、今回読んでみて彼が持つ冷徹な論理性とそれを裏打ちする熱さを感じる(だからこそ「世直し」を夢見るのだろう)。外に向けて常に「ケツ舐め」「田吾作」と罵倒を繰り出す彼だが、実は内にこれほどまでの内省的な理知を備えていることを踏まえると彼の言葉が違って響いてくる。相手となる速水由紀子も自身の体験や意見を繰り出し、結果として双方の噛み合わなさも含めて興味深い1冊となっているように思う。私たちにとっての「この私」こそが特異点となり世界に開かれる……哲学まで踏み込んだ濃い1冊だ
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私が今悩んでいる事の解決方法はここにあるんだと思う
だけど、理解できなかった
また今度読もう -
スゴイ本だと感じた。
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現代の社会に必要なものは神的な何かなのではないかということについて対談形式で書かれている。背景となる知識について丁寧な解説があり、色々なるほどと思わせるものがあった。
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この本の価値は「サイファ」について定義しコメントしている1ページである.ゲーデルを引き合いに出している.これが解るのは5%くらいなのだろうか.
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非合理なもの、社会の外側、超越、みたいなもの、少なくともそういう心の開かれ方って大事な気がする。科学を踏まえないオカルトではなくて。
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とにかく救われた。精神的に楽になった。