私の憲法体験

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480863652

作品紹介・あらすじ

昭和二〇年八月十五日東京大学安田講堂で天皇による終戦の詔勅を聴いた二十代後半の青年がその後の新憲法の制定過程に見たものはなにか。戦争の教訓は生かされたのか?今日の改正論議の問題点を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 日高六郎『私の憲法体験』筑摩書房、読了。戦後民主主義とはアメリカの押しつけか。戦時下を生き抜いた著者はそうではないと読む。新憲法の制定とその後の歩みは日本人自身が民主主義を建設する歩みである。9条は懲罰ではなく教訓から学んだ決意。言葉の一つ一つが重い。現代人への著者の遺書とも。了

    日高六郎さんのインタビュー集(黒川創『日高六郎・95歳のポルトレ』新宿書房)が話題なので、『私の憲法体験』筑摩書房を手に取った。現代人は「戦後民主主義」や「進歩派知識人」という言葉を軽佻浮薄に使用する。しかし彼らの体験と創造への決意を侮ったりすることは天ツバなのではあるいまいか。

    日高六郎『私の憲法体験』筑摩書房 

    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480863652/ 

    「昭和二〇年八月十五日東京大学安田講堂で天皇による終戦の詔勅を聴いた二十代後半の青年がその後の新憲法の制定過程に見たものはなにか。戦争の教訓は生かされたのか?今日の改正論議の問題点を問う」。

    『毎日新聞』2013年2月5日(火)付、声の欄「現政権は不戦の誓い忘れたか」
     http://d.hatena.ne.jp/ujikenorio/20130207/p2 

    戦時下を生き抜いた89歳の壮年は、「戦争の愚かさを反省して不戦を誓ったのは、私たち名もない市井の人々の願いであった。それは新憲法制定以前からの大衆の声」と指摘。

  • ふむ

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著者プロフィール

社会学者
戦後の革新的な運動に関わり、提言を行う
著書に
『戦後思想を考える』
『日高六郎教育論集』
など

「1995年 『日本と中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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