- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480872357
感想・レビュー・書評
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「春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」の大ゴマ割りや、場面に挿入歌がかぶさる「デイビスの計画」などを読むと、タッチはいたって女性マンガらしい丸くてかわいい線なのに、高野文子が他のマンガ家の誰よりも堂々たる映像派のマンガ家だということが改めてわかります。特に「春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」での、物語の進行に比してありえない大きな絵の連続での表現と、大胆なスクリーントーンによる階調処理にショックを受けたことを思い出します。後者は特にその圧倒的な使用量にも驚きました・・・(笑)。ちなみに私の蔵書の版は装丁は同じだけど紙ケースがオレンジ色でした。
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高野文子のまんがのすばらしさは言葉では言いあらわせません。
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夏休みにこの本を読むことは、必須だと思う。
かわいくエレガンスに過ごすために。 -
装丁と内容がピタリとはまった素敵な本。上手いな~。
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読んだけど話は覚えてない。
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すごく好きな絵とお話だった。
特に、一昔前(大正時代くらい?)の日本のどこかの港町の女子校で、開港祭に演し物をすることになった少女達のお話は、甘酸っぱくて、キュンときた。 -
高野文子さんは漫画の可能性を追求しています。つまり、いかに人物の運動感を表すかということです。これは古今の芸術家(ミケランジェロなど)がしてきたことですが高野さんは絵でそれを試みています。
映像であれば一連の動きを続けて画面に表示できますが、漫画の場合はその動きの中から一部を抜き出して(抽象化して)、コマ割りで表現するわけです。どの部分をどんなふうに抜き出すかは漫画家の自由ですから、そこにセンスや技術が問われています。そういう意味で、この漫画には、べつにクライマックスの演劇のシーンを見るまでもなく、始まりのほうの何気ない日常の場面でも、漫画を読む喜びに満ちています。 -
※箱無し
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春ノ波止場デウマレタ鳥ハ
溜め息をつくことしかできない、完璧な作品。 -
いままで読んだ高野文子の本で、ようやく素直に良かったと言えた一冊。
一般的にわかりやすい雰囲気なのもあるし、大正の女学生話に私がめっぽう弱いのもある。