東京右半分

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (575ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480878519

感想・レビュー・書評

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  • 北区、荒川区、文京区、新宿区、足立区、葛飾区、江戸川区、江東区、墨田区、台東区、新宿区がなければ綺麗な右側なのに。
    国立科学博物館地球館のパンダ、綾瀬ラーメンロッジのパンダ、浅草まねきねこ館のレヴュー、浅草アミューズミュージアム、ダイナマイト和尚の浅草銀幕ロック、江戸川競艇場のアートツアー、浅草初音小路、上野公園の下町風俗資料館、大衆ステーキビリーザキッド墨田本店、ラブドール欲しい。561-5頁の右下気になる。

  • ふんどしパブに女装図書館、パンダの剥製に地元プロレスに、昭和キャバレーに健康ランドに極道ジャージにラブドール…85の物語と108のキャラクターでつづる、右曲がりの東京見聞録。

  • 東京の右半分の町の濃ゆさを紹介した本。

    内容の濃さに資料としての価値を感じる一冊。
    ただただ、濃い。
    写真集として読んで楽しんでみた。
    地震の展示とか気になる。

  • 浅草と谷根千という地名しか知らなかった。
    東京右半分がこんなにディープで面白いものだと知らなかった。
    観光地じゃなくて地元のリアルな面を見ることができて人も環境も面白い。

  • 質量とも圧倒的な一冊。右半分がこれほど濃厚とは。

  • ・これは現代版「ずはり東京」(開高健)なのだと思った。文化は沈降し、拡散し、小さなコミュニティ化している。そこを覗き見る感覚は蠱惑的ですらあった。

    ・繰り返される「右半分優位」。んなこたあ右半分住民からすれば、たりめえであって、左半分に気づかせないで欲しいと思う(笑)

    ・話題の一つは6000円を超える価格。私も友人から借りた。しかしこれは裁断機にかけて出かける時にそれを何枚か摘まんでもいいんである。そういう使い方でもいいんである。

    ・コモディティ化の波はそりゃあ、東京の地方都市たる右半分にも押し寄せている。しかし、若い波がそれを抗うように体現している心意気やよし。久しぶりに爽快な気分になった。

    ・てなわけで、久しぶりに衝撃を受けた良書。都築響一の対象物へのはしゃぎすぎないフラットな距離の置き方とおされ嗅覚のなせる技であると思う。いろいろな人の気づきの種になるのではないか。

  • 東京のクリエイティブパワーはもはや右半分、比較的地価も安くて、でもそんなところに才能が流れていっているぞ、という話。
    表紙はラブドール。決してエロ本ではないのですが、夜な感じ、地下な感じの写真が満載です。読書中に娘にふいに後ろに立たれてちょっと焦ったのです。
    しかし驚愕するのはその濃密な取材内容。右半分の、さまざまな「遊び」がここに。これ、クリエイティブっていうのかな、言うんだろうな。
    僕には、わからなくはないけど、あんまり必要としない世界ではあります。遠巻きに見るだけにしとく。でも一見の価値あり。

  • 家賃・物価が安く多種多様な文化・人種が蠢く東京の右半分。そんな地域に住む人々、店、場所を巡る。膨大なテキストと写真で東京のアンダーグラウンドを垣間見ることができる。間口の広さと取材力の深さにも圧倒される。¥6300の価値はある!

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著者プロフィール

1956年東京生まれ。1976年から1986年まで「POPEYE」「BRUTUS」誌で現代美術・デザイン・都市生活などの記事を担当する。1989年から1992年にかけて、1980年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アートランダム』を刊行。以来、現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている。
1993年、東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』を刊行。1997年、『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞。現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続けている。2012年より有料週刊メールマガジン『ROADSIDERS’weekly』(http://www.roadsiders.com/)を配信中。近著に『捨てられないTシャツ』(筑摩書房、2017年)、『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』(ケンエレブックス、2021年)、『IDOL STYLE』(双葉社、2021年)など。

「2022年 『Museum of Mom’s Art』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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