マイホームの彼方に (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 47
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480879097

作品紹介・あらすじ

戦後日本において、マイホームの購入を前提とする社会がどのように現れ、拡大し、どう変化したのか? 住宅政策の軌跡を辿り、住まいの未来を展望する。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に面白い。
    戦後の住宅政策を社会福祉も絡めて論じている。
    日本の住宅政策が最初はぼろくて低質な民間賃貸で始まり収入が上がり住宅を取得し老後に至ると言うはしごを登るようにできている。そしてその前提には日本の他の経済政策や社会慣習と同様に右肩上がりの経済成長と人口増加というのが大前提になっている。しかしそんなファンタジーはもはや存在しない。なのに住宅政策は過去と同様の考え方でできている。
    さらに貧困層低所得者に対する公的住宅や家賃補助などの政策が皆無でその分が抜け落ちている。それは今も変わっていない。
    こういったことに対する痛烈な批判と提言も盛り込まれている。

    この本はこれから家を買おうとしている検討している人も読んでも勉強になるかもしれない。また賃貸で一生行くか家を買うか考え悩んでいる人にも勉強材料になると思う。

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著者プロフィール

1958年生まれ。神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授。専門は住宅問題・都市計画。主な著書に、『東京の果てに』『都市の条件』(いずれもNTT出版)、『住宅政策のどこが問題か』(光文社新書)がある。

「2020年 『マイホームの彼方に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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