早稲田文学 2021年秋号 (単行本)

  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480993267

作品紹介・あらすじ

特集「ホラーのリアリティ」。小説、怪談、映画、ゲーム、オカルト、お化け屋敷……様々な角度から、ホラーの歴史と現在、そこにある恐怖表現の最先端を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 『煙のように、光のように』ユキミ・オガワ 3
    訳・解説:大滝瓶太 3

    『白い壁、緑の扉』大滝瓶太 4

  • 「早稲田文学」は初購読だったが、時折購入する文芸誌、小説誌とはやや異なるようで、創作よりも論評やコラムが大半を占める。
    映画やゲーム実況についてはほとんど興味がないためその辺の記事はナナメ読み気味だったが、ゾンビ映画における恐怖を考察した「となりの人は怖い」は、ゾンビに覚える恐怖感が、他の様々な“怪物”に対するものだけでなく、極めて現代的な側面を持っていることを再確認させられて面白い。
    その他、ラフカディオ・ハーンの幼年体験と作品世界への投影に関する「母の恐怖、恐怖の母」、いわゆるゴシック小説における女性の描かれ方「〈女性のゴシック〉」他、幽霊画に関する考察等が興味深く読めた。

    創作は川奈まり子「曼殊沙華」、日本人作家ながら全編英語で執筆するというユキミ・オガワ「煙のように、光のように」が印象的。前者は作中の仕掛けには序盤で気付けるが、ラストのダメ押しにおぉっ、となる。後者は呪術によって幽霊や化け物を使役する一族と、それに対峙する女性の話で、ストレートな日本的幻想怪談、という趣。この作家、次巻か次々巻辺りで某アンソロジー・シリーズに召喚されるんじゃなかろうか。

  • どんな学問でも、ホラーという論点から切り込めるんだなと感心しつつ、残穢が日本ホラーの固定観念を覆したという話が面白かったです。

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