しししのはなし 宗教学者がこたえる 死にまつわる<44+1>の質問

著者 :
  • CCCメディアハウス
3.50
  • (1)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484182230

作品紹介・あらすじ

あのひとが死にました。夢に出たんです。死ぬのはこわいですか? いい死に方はありますか? 臓器をあげれば生き続けられますか?
 
知人が大切な人を亡くしたときどうすればいいか? 地獄より天国のほうが歴史的に新しい? 「ご臨終です」のタイミングは将来的に変わるのか? 自殺は悪いことなのか? では、尊厳死は認めてよいのか? など人生100年時代の死に関する素朴な疑問を多数取り上げ、宗教学者の視点でやさしく解説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 〇永遠に出られないキリスト教の地獄と更生の場としての仏教の地獄
     死刑制度のことを考えると、現世ではひっくり返っているのが興味深い。全てに当てはまるわけではないけど。
    〇宗教学からみた死と生
    〇アニメやマンガなどからも例を引いている
    〇大震災と死
    〇若い人ほど“死”について考えている
     ヒントや、次の本へのきっかけに

    ◎死と聞いて何をイメージしますか?
     教えてください、生命あるものはなぜ生きてそして、なぜ死ぬのでしょか?

    ・信念が行路を照らす
     なぜ「宗教学」を選んだのか 
     …脳卒中で倒れた父
      知性や理性で到達出来ない領域
     …チベット仏教との出逢い
      テルティム・ケサン先生
     信念は信仰である

    1:となりの死
     死ぬのが怖いのは、なぜ?
     人はいつ、死ぬの?…死の判定
     死んだら、どうなるの?
      科学は科学の領域でのみ、真理を追究できる
     死ぬとき、何が見えますか?
     亡くなった人と会えますか?
     死んだら天国とか極楽にいくって、本当?
      天国と極楽は地獄に先行
     幽霊はいるのですか?
     60年前にあの世を信じない人が多かったのは、なぜ?
     幽霊を見てしまったら…?
     幽霊を見える人と見えない人がいるのは、なぜ?
     幽霊を見たら、どうすればいい?
     あの世って、どんなところ?
     いつか永遠の生命も現実になる?
     死んだ人が生き返る?
     クローンは危うい生命?
     たたりって、あるのでしょうか?
      自分がたたり神にならないように

    2:誰かの死
     親しい人や家族を亡くして悲しいのは、どう癒せばいい?
      グリーフケア
     家族を亡くした人にしてあげられることは?
      「心の闇」←「心は闇」なのだ
     あの人が死んで、わたしは生きている…いいのかな?
      サイバーズ・ギルト
      待っていてください
     友だちに「死にたい」っていわれたけど
      生活リズムを整えてとアドバイスするしか一般人には出来ない
      あとは専門家の領域
     自殺は悪いこと?生命は誰のもの? 
     小説やドラマの「心中」は、死を美化していませんか?
     大事なペットの死…どう供養すればいい?
     動物たちは死を考えるの?
     食われて死ぬ恐怖って…?
     死んだ人の魂が見守っているって、本当?
      優しい幽霊の出現
     死んだ人が夢にあらわれた…これってどういうこと?
     亡くなった人の気配を感じたら?

    3:自分の死
     自分がいつか死ぬなんて、想像できませんが…?
     余命宣告されたら、何をしたらいいんだろう?
      延命について、緩和ケアについて
      やりたいことを
      家族や友人に「ありがとう」
     けっきょく死んだら、みんな同じ?
      「たとえ明日、この世界が滅びるとしても、今日、わたしはリンゴの木を植える」ルター?
     いつか死ぬなら、何をしてもいいんじゃない?
     良い死に方と悪い死に方って、あるんですか?
     苦しまない死に方は、ありますか?
      長生きをする(日野原重明)
     神様には、どんな力があるの?
     
    4:巷の死
     臓器提供した身体の一部は、ずっと生きている?
     かっこいい死に方って、あるの?
     主人公の死はタブー?
     生命を選んでいいのでしょうか?
     お地蔵さんがあちこちに…なぜ?
     焼身供養って何ですか?自殺とは違うの?
     遺体を探し続けるのは、日本人独特のこと?
     仏って、何でしょう?
      日本人にとっての、仏
     亡くなった場所に、魂はあるの?
     
    「生」とは何ですか?

  • 青少年向けで全体的に優しいけど(内容が)時折ヒェッとなる情報がさらっと書かれてて大変良い

  • 青少年向けの死に関する疑問を読みとく本。装丁がオカルトっぽくてちょっとチープ。青少年向けにとっつきやすいようにそうなんだろうけど。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

一九五三年、神奈川県に生まれる。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター客員助教授、中京女子大学助教授などを経て、現在、慶應義塾大学非常勤講師。専門は宗教学(チベット・日本密教)で、とくに修行における心身変容や図像表現を研究。著書に『マンダラとは何か』(NHK出版)、『密教』(ちくま学芸文庫)、『はじめての宗教学』『お化けと森の宗教学』『千と千尋のスピリチュアルな世界』『カラーリング・マンダラ』『お坊さんのための仏教入門』(以上、春秋社)、『空海と密教美術』(角川選書)ほか多数。

「2019年 『密教の聖なる呪文 諸尊 真言 印 種字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

正木晃の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×