タイプ別 怒れない私のためのきちんと怒る練習帳

著者 :
  • CCCメディアハウス
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484222165

作品紹介・あらすじ

怒れない私たちのための、上手な怒り方の練習帳。
自分を守るために、効果的に怒れるようになろう。
怒るのが苦手な人にこそ、アンガーマネジメントが必要だったなんて──
「その場で怒れなくて、後からモヤモヤする」
「怒っている人は怖いし、私は怒る人になりたくない」
そんな人にこそ読んでほしい、上手に気持ちを伝えられるようになる本です。
大人気イラストレーターumaoさんの描きおろしイラスト50点で、やさしく読めます。

感想・レビュー・書評

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  • 「怒る必要のあることには上手に怒り、怒る必要のないことにら怒らなくて済むようになる」のを目指すのがアンガーマネジメント、とのこと。

    モヤモヤした気持ちは感じるものの、なぜモヤモヤするのかという部分に気づくまでに時間がかかることもあり、この気持ちはどうしたらいいんだろう…と、モヤモヤを持て余して過ごすこともあるため、解決策が見つかればなぁと手に取った一冊。

    自身は以下2タイプの混同であった。
    ◾︎ナマケモノタイプ:どうせ無理だと諦めちゃう、無力感を抱く
    ◾︎リスさんタイプ:いつもビクビク…まわりの警戒を怠らない

    言ったところで変わらないどころか、逆に不機嫌になられて嫌な気持ちになるから言わない。
    →自分にできることと、自分にはできないこと(変えることはできないこと)を整理してみる。

    相手が不機嫌になると、自分が何が悪いことをしてしまったような気持ちになる。
    →自分が色々と抱え込んでしんどくなり過ぎないためにも、自分にとって大切な物やことを守るためにも、言いたいこと・言わなければならないことは勇気を持って伝えられるようになる。
    言われたことを引きずってしまう傾向にあるため、受け流したり忘れたり、気持ちを切り替えられる術を覚えていく。

    モヤモヤするケースに出合った時にとれる三つの選択肢を34のケースを挙げて紹介されていた。

    モヤッとした時にそういう選択に沿った行動をとれるかというと、長年かけて作られてきた自分の行動パターンや思考傾向で難しいかもしれない。

    でも『こういう方法もあるのか』と知ったことでモヤッとした後振り返った時に気持ちの整理や対応の仕方に選択肢の幅が広がり、少しずつ自分に合ったそれまでとは別の対処方法を身につけていくことも出来るように感じた。



  • アンガーマネジメントは怒りっぽい人に必要、と思っていたのですが、むしろ怒れない人向けと言う視点には目からウロコでした。モヤモヤを放置しないようにしたいと思います。

  •  アンガーマネジメントの中でも特に認知(物事の受け取り方)に対して詳しく書かれた本。怒りやすい人だけでなく、日々モヤモヤが多い人にとってそのモヤモヤを分析するための一助になりそうな感じ。この本ではモヤモヤも怒りが潜んでいるとして様々なケースを紹介し、そう感じることの要因や対策が書かれている。確かにこれは当てはまるなというのが多くて面白かった。

  • 完璧主義のシカさんタイプ、後からモヤモヤのコアラさんタイプが同点だった。先日、ストレス対処を勉強する機会があってそこでも気づいたのだけど、自分は完璧主義、ストレスによる身体の変化には鈍感、でも心の中のモヤモヤを上手く受け流せなくてMAX溜まると爆発、という面倒くさいタイプ。

    モヤモヤには怒りが含まれていること、マイナスの感情+マイナスの状態(体調)によって怒りが大きくなる、というライターの炎の例えにはなるほど、と納得。感情や体調の影響はどのくらいのレベルか?“自分の中だけの正しさ”に強く執着していないか?といったことを自分自身に問いかけた上で、不要な怒りは上手く受け流して必要なことには正しく怒れるのがベター。
    もちろん一朝一夕には身につかないし、この本はあくまでモヤモヤを内に溜めやすい人が“自分の認知や行動を少しずつ変えていく”練習帳かなと思ったので、まず自分のモヤモヤ/イライラのパターンを観察した上で本書の対処法で取り組めそうなものを実践してみる、加えてアサーションや認知行動療法関係などの本を読んでコラム法などを取り入れてみるのが良いと思う。

    あとは当たり前だけど、爆発する前に心身を休ませる&自分を落ち着かせるためのリラックス法などの引き出しを色々持っておく、マウンティングや価値観の押し付けなんかは相手のタイプや関係に合わせて華麗に対処、が一番ですね(本当にヤバい場合は逃げるべしですが)。

  • 傷つく覚悟落とし所

  • 【きっかけ】
    職場の同僚(同期で部下)にイライラが募りすぎて、これはアンガーマネジメントが必要だ!と思ったため。

    【感想】
    タイプ別に解説する内容だったが、そのタイプに自分がピッタリハマらなかった。
    とにかく、縁が切れないので異動するまでの3ヶ月間我慢することを選択。もっと勉強しないと血肉にならないのかな。

  • とても読みやすく、頭に入ってきやすい本。
    冒頭の怒りのタイプ(怒れないタイプ)診断が面白かった。自分はあとからモヤモヤコアラさんタイプ、完璧主義シカさんタイプ。
    きちんと怒ることだけでなく、怒らないときは怒らないテクニックも書かれていた。

  • 自分は本書でいうところのリスタイプ、初めから、戦わ選択肢を選ばないようにしている傾向があるが、戦わないと権利が踏みにじられる可能性がある

    ・10段階の苦痛レベルを決める
    断るのを躊躇する場合、予めどのくらい苦痛なのかを自分で考えてどこまでなら許容できるのかも決めておく

    ・とりあえず断ってみる

    ・少し嫌とか、うまく言えないけど、違和感があるなどと言う言い方にして伝えてみる

    ・高圧的な相手がいたら、観察して、具体的に何が苦手なのか知る。分からないから怖いと言う悪循環をなくす
    そもそも、一人で対応しない

    高圧的な人間は、高圧的な態度をとったことで、過去に得をしたため、そうなってしまった(ので、失敗をさせれば良い…

  • 著者の怒るというのが声を荒らげて言い返すといったものではなく穏やかなもので安心出来る。
    Chapter3の「ケーススタディ『怒り方』の選択肢」では、ひとつひとつの事柄に対し、とても深く考えられており大変参考になった。


  • タイプ別、怒れない分析、思い込み、対策

    怒れないがために、したくないことを押し付けられたり、傍若無人に振る舞われたり、失礼な物言いをされたりと、嫌な思いをしてきたでしょう。

    怒れないない人がアンガーマネジメントを受けた方がよい大きな理由は、怒れないことで損をしているからです。

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著者プロフィール

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。日本のアンガーマネジメントの第一人者。アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会では最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人で唯一登録されている。著作は中国、台湾、韓国、タイ等でも翻訳され累計50万部を超える。

「2020年 『みんなの怒りスイッチをさがせ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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