アリの巣をめぐる冒険: 未踏の調査地は足下に (フィールドの生物学 8)
- 東海大学 (2012年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784486018476
作品紹介・あらすじ
数々の新種を発見した気鋭の分類学者が描く、アリと好蟻性昆虫の世界。食べ物をねだる、かすめる、与え合う、捕食に寄生、擬態、共生の生物学。
感想・レビュー・書評
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「情熱大陸」で紹介されていた、蟻に寄生する昆虫の研究者の著書。シジミチョウの幼虫については知っていたが、こんなに多様な世界だったとは。
昆虫好きにとっては興味深い話満載だが、第4章の著者の昆虫好きの経緯については自分と共通する点もあり面白い。
というか、第3章のヒゲブトオサムシ、これは反則でしょう。なにこの面白い形態。わお。です、まじで。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年12月新着
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面白かったです。
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バッタ博士の本が面白かったので、同じシリーズで評価の高いこの本を読んでみた。
内容はアリの巣に同居するハネカクシなど、「好蟻性」の昆虫の探索が中心。採集の努力は大変なもので、作者には敬意を表さざるをえないが、かなりマニアックで、内容は着いていくのが、ちょっと大変だった。 -
好蟻性昆虫学者によるフィールドワークのお話。
蟻には様々な昆虫が深く関与して生きている。よく出てくるシジミチョウのことは知っていたが、著者の専門とするハネカクシ、エンマムシ、ハエなど無数の虫がアリに擬態して餌を貰ったり、アリを食べたりしている。またこのようなマニアックな研究者がどのように育ったかも記述されており,生来の昆虫少年が好きこそものの上手慣れを実践しあこがれの職業に就いて、運もありうまく未踏の分野を開拓しつつあるというところ。実際の研究は地道な採集、標本の作製、描画、分類、論文執筆と本当に好きではないとできない、ことがよくわかる。 -
【配置場所】工大選書フェア【請求記号】486.7||M【資料ID】91123546
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この著者は虫が好きである。
そして自分のこともけっこう好きそうである。
もうちょっと虫主体で書いてほしかった。
『はじめに』を読めばすぐ分かるけど、アリの本かと誤るので、この題名はあまりよくないと思う。
この本はどのような読者にあてた本だろうか?高校生以上とあったが、一般の人向けだとしたら、私を含め、ハネカクシなんてまず知らないからもう少し基本情報を載せるべきだと思う。だからきっと今後研究したいと思ってる学生とか虫屋向けのものなのかな。そういう人って具体的にどれくらいいるんだろう。謎。
Amazonのレビュー、9件すべて☆5だった。胡散臭い。
誤植を一箇所、発見。