一寸のペンの虫: “ブンヤ崩れ”のみたメディア危機

著者 :
  • 東海教育研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784486039099

作品紹介・あらすじ

2014年夏の慰安婦問題記事をきっかけに始まった「朝日バッシング」、「反日」「売国」などの言葉の横行、メディアの分断、権力の介入と萎縮、そして忖度……。怪しげなネット情報隆盛のなか、ジャーナリズムの使命感も誇りも捨てて無力化したかに見える新聞・テレビの現状は、なぜもたらされたのか。はるか以前に新聞社に愛想を尽かし、フリーとして生きてきた著者の目に、その「落日」はどう映るのか。

感想・レビュー・書評

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  • 元朝日新聞記者のフリーライターが書いた現在の
    ジャーナリズムに対する警鐘。
    右翼も左翼もリベラルでもいいのだが、全体主義的な
    偏向に対しての嫌悪感は、非常に同意できます。
    今の政権に対して、虫唾が走る感覚を持っていますが
    それを極端はスタンスで支える一部の人によって
    それが一部ではなく、大きな力であるかのように
    増幅されて、何か化け物のように思われるような
    感じがします。
    この本の終章やあとがきにて、それらの傾向に対して
    薄日が差し始めている、ちょっと回復に向かう兆しが
    見えると書かれていますが、本当にそうなのこ?
    ちょっと今2018年の状況を見ると、そうとも
    思えない気がします。政権与党も、それをとりまく
    勢力も、ネットの世界も、世間一般としての風潮も。
    そんなに楽観できないような気がしています。

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著者プロフィール

1961年神奈川県生まれ。東京大学経済学部卒業。朝日新聞記者を13年間勤めたのち退社し、南米ペルーを拠点にフリー記者として活動。2007年に帰国。著書に『日本から一番遠いニッポン』『ホームレス歌人のいた冬』(東海教育研究所)。

「2014年 『さまよえる町』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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