リアルタイムメディアが動かす社会: 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平
- 東京書籍 (2011年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487805846
作品紹介・あらすじ
TwitterやSNS、動画中継サイトなど、リアルタイムメディアの第一線で活躍する講師陣による、「市民運動」「検察」「震災」「原発事故」「ジャーナリズム」「民主主義」をめぐる今、一番濃い講義録。
感想・レビュー・書評
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リアルタイムメディア(SNS)に興味があって、やっと初めてヒットした本。
この本は明治大学での講義を元にした本で、八人の著名な方が様々な方向からリアルタイムメディアに対して語った本。
SNSについて知らないことがいっぱい知れてとても面白かった。
既存のメディアとリアルタイムメディアの長所短所や、SNSが時代と共に重要視されてきてるとか、読んでてほんとに面白かった。
もっともっと勉強して知りたいと思った。SNSをこれから活かしていって社会に変革を与えたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
PCやネットを使いこなせない、SNSは恥ずかしさもあって自分から発信することのないけど、いつまでもそれではだめなんだろうと思いながら、購入。
最初の八木さんのお話から、衝撃的な内容の連続でした。これほど、既存のメディア(マスメディア)は、権力【特に、検察や東電など、代替組織がないため絶対的でありながら、近年その透明性や正義に疑問が持たれる組織の】に寄り添っていたんですね。
ますます情報の取捨選択能力が求められる時代。
津田さんが、その点において、専業ジャーナリストはプロにならなければならにとおっしゃっていて、来年からマスコミで働くこの身に響きました。
同時に、岩上さんのおっしゃる「兼業ジャーナリスト」の考えに賛成。
在野のプロ、他に職業を持っているからこそ、権力と利害が関わらない、だからこそ自分の意見を自分の正義に従って堂々と言える。
この構造が、現実に固められるといい。
SNSをうまく使いこなしたいと思い、ツイッターを始めた。 -
津田大介さん(@tsuda)の本が読みたくて、図書館でかりたもの。いやはや、今のネットワークメディアがものすごくわかりやすく解説されてます!一番の感動は、八木啓代 (@nobuyoyagi)さんの、中米の話し。津田さんも、郷原さんも、上杉さんも、すがやさんも、 そう、 みなさん、今のジャーナリズムやメディアの矛盾と、これからの情報のとらえ方を示されている。 これ読まないと、遅れてるよ! っていいたいけど、共感でき無い人もきっといるだろうなぁ。 でも、あたし的には、まちがっていないと思うんだよなぁ。
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多角的な視点からリアルタイムメディアを見ることができた。皆、リアルタイムメディアを手放しで賞賛するのではなく冷静に捉えていたのが意外だった。
基礎知識や興味の問題のせいか読み終わるのに時間がかかってしまったが講義として受けるのならばおもしろいと思う。渋井哲也さんの章が個人的には印象的。 -
【要約】
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【ノート】
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明治大学で2011年度前期で開講された、「リアルタイム・メディアが動かす社会」の講義録が元になった本。
著者は八木啓代、常岡浩介、岩上安身、津田大介など、主にフリーのジャーナリスト。
新聞社やキー局勤務のジャーナリストでは、利害の絡む相手を悪くいう記事は当然書けないわけで、そこに切り込んでいけるのは、彼らの真骨頂だ。
先の東日本大震災やその直後で、既存の大手メディアが原発事故やその被害状況を隠蔽したり、大規模な市民デモを意図的にさも局地的に起こった小規模なとるに足らないものだと報道していたことを、主にツイッターやニコ動などのメディアが暴いてみせた。
この事実だけでも、多くの人がリアルタイム・メディアの可能性を感じたのではないだろうか。
岩上氏は言う。
『実際には、記者クラブの制度を含めて、情報の発信は特権的な存在のみに許されているがごとく、一部の人間に占有され、独占されています。これは非常におかしなことです。すべての国民に「知る権利」、すなわち情報を受信する権利が等しく認められているように、情報を「伝える権利」、情報の発信権も認められるべきです。どんな世界にも、膨大な数のアマチュアがいて、そのうえに兼業のセミプロがいて、頂点にそれだけで食べているトッププロが存在しています。そうした状況が健全ではないかと思うのです。』
SNSなどのメディアをただ受け身で利用するのではなく、自らも考え情報を発信したり、実際に会ってみたりして複雑怪奇な現代社会の中で少しでも確かな羅針盤として活用してみたいと思った。
まだ、優れた情報を発信している人をフォローして、定期的に情報をチェックすることも必要だろう。(私はずいぶん前から実践しているが) -
識者が語る、リアルタイムメディア論。早大の講義録。わかりやすいネットワークの歴史、中南米、アラブのネット革命、日本の組織が抱える問題。8名の登壇者がそれぞれの視点からリアルタイムメディアを語る。若干読む時期を誤った感があるが、復習という意味では良かった。分かりやすい。これからの時代、俺らが返るんだ。
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12090.
上杉隆、岩上安身、津田大介らネットジャーナリストたちの講義録