日本列島 地名の謎を解く: 地名が語る日本のすがた

著者 :
  • 東京書籍
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487815265

作品紹介・あらすじ

複数の人が共同生活を営み始めると、そこには必ず共通のコードを有した地名が必要になる。日本列島に人々が住み着くようになった時点から地名は存在してきたのだろう。多くの地名は長い歴史を経て現在の呼び名として定着した。本書では地名に隠されている意外と知られていない歴史を探る。興味深く読んでいただけるよう、日本の地名90について、伝説、動物、数字、ユニークさなど10の観点から分類して紹介している。何気なく当たり前のように使われている地名、心に染み入る懐かしい地名、よくよく考えてみると意味不明の地名……。地名には人間の営みが隠されている。日本の地名の成り立ちを探ることは、日本と日本人について考えることでもある。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これまでは「面白い地名だな」、「読みにく地名だな」と思う程度でしたが、歴史があり、人々の思いがありで、奥が深いと感じました。
    地元の地名を見直してみると新たな発見があるかと思いました。

  • <目次>
    第1章  祈いてびっくり!ユニークな地名
    第2章  動物が地名をもたらした
    第3章  都会で気になる地名の謎
    第4章  数字の示す意味は?
    第5章  伝説を以下に伝える地名
    第6章  古代史をたどる地名
    第7章  武人たちの鼓動を伝える地名
    第8章  北海道開拓がもたらした地名
    第9章  都市名に隠された歴史

    <内容>
    地名本としては、ほんの導入編のエッセイ。警察職員向けの雑誌「BAN」連載のものを中心に再編集したものらしい。著者は元教育学者(筑波大名誉教授)。そっち系で名前を知っていたので、その後地名系の本を連発した際には、やや遠慮していた。地名研究は素人系の本がたくさん出ていて、いい加減な解釈の本が多いからだ。この著者は学者らしくオーソドックスな感じで、現地を必ず訪れるところがいい。そして、現在ALSに侵されていることに驚いた。

  • ふむ

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1945年、長野県松本市生まれ。地名作家。筑波大学名誉教授(元副学長)。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学退職後は自由な地名作家として全国各地を歩き、多数の地名本を出版。主な著書に『京都 地名の由来を歩く』(ベスト新書、2002年)に始まる「地名の由来を歩く」シリーズ全7冊などがある。NHKの「日本人のおなまえ」をはじめ、各種テレビ番組にも出演していたが、2018年2月に体調を崩し、翌19年5月に難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された。しかしそれに負けじと執筆を継続。苦境の中で書き上げた『日本列島 地名の謎を解く』(東京書籍、2021年)は「奇跡の一冊」ともいわれた。

「2023年 『重ね地図でたどる京都1000年の歴史散歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷川彰英の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×