文化の謎を解く: 牛・豚・戦争・魔女

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488013110

作品紹介・あらすじ

従来、謎とされてきた数々の難問を、快刀乱麻を断つごとく、いとも鮮やかに解明する。例えばなぜヒンドゥー教徒は牛を崇めるのか、なぜユダヤ、イラスム教徒は豚肉を忌避するのか、なぜヨーロッパ人はかつて魔女狩りを行なったのか-これらの疑問はすべて物質的な理由から説明がつくのです。

感想・レビュー・書評

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  • 一見奇妙に思えるいくつかの文化圏の食のタブーについて、合理的な解釈を試みた本。なぜインドでは牛を崇めて食べないのかとか、なぜイスラム教、ユダヤ教では豚が禁忌なのかとか。一言で言うと、その環境でリソースをうまく守るためというのが著者の主張。豚は定住民だからこそ簡単に飼えて増やせる家畜なんであって、遊牧民がそんなもの連れ回せるわけがない。ましてや砂漠気候で、とか。なんで道教、仏教についても、古代の民の生活スタイル、気候、経済状況を調べ直せば合理的にさらっと説明できるのかもしれない。
    ただ、彼の挙げた証拠と説は、歴史家たちからはかなり批判されていて、アカデミックな立場からは素人にとっては説得力がある説、という評価で落ち着いているようだ。

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