心のナイフ 上 (混沌の叫び1) (混沌の叫び 1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488013455

作品紹介・あらすじ

ぼくはトッド・ヒューイット。あとひと月で十三歳、つまり正式な大人になる。ぼくが住んでるプレンティスタウンは新世界のたったひとつの町。この星に入植したぼくらは、土着の生き物と戦争になった。やつらが撒いた細菌のせいで女は死に絶え、男は互いの考えがすべて"ノイズ"として聞こえるようになってしまったのだ。ある日、町はずれの沼地で、ぼくはノイズのないまったき静寂に出会った。これは何?それとも誰?異様な迫力、胸が締めつけられるような感動、尽きせぬ謎。ビッグタイトルを独占した"混沌の叫び"三部作、第一弾。ガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 小説原作SF映画6選!! ハリウッド若手人気俳優主演『カオス・ウォーキング』『DUNE/デューン 砂の惑星』など話題作公開間近! | 新着ニュース | BANGER!!!
    https://www.banger.jp/news/66200/

    心のナイフ〈上〉 混沌の叫び1 - パトリック・ネス/金原瑞人/樋渡正人 訳|東京創元社
    http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488013455

  • ぼくはトッド・ヒューイット。あとひと月で十三歳、つまり正式な大人になる。ぼくが住んでるプレンティスタウンは新世界のたったひとつの町。この星に入植したぼくらは、土着の生き物と戦争になった。やつらが撒いた細菌のせいで女は死に絶え、男は互いの考えがすべて“ノイズ”として聞こえるようになってしまったのだ。ある日、町はずれの沼地で、ぼくはノイズのないまったき静寂に出会った。これは何?それとも誰?異様な迫力、胸が締めつけられるような感動、尽きせぬ謎。ビッグタイトルを独占した“混沌の叫び”三部作、第一弾。ガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞受賞作。

  • 「怪物はささやく」をシヴォーン・ダウドに代わって書き上げたパトリック・ネスの、異星を舞台にしたファンタジーの三部作第1部上巻。
    あと1月で「大人」(13歳で成人)になる少年トッドは、男しかいない(そして子供ももう彼自身しかいない)入植地で、亡き両親に代わって育ててくれているベンとキアランとともに暮らしている。女の人がいないのはエイリアンとの闘いでエイリアンが使った細菌兵器でみんな死んでしまったからで、男たちは死にはしなかったけど自分の考えを電波みたいに撒き散らすようになってしまったらしい。ある日トッドはおつかいに行かされた沼地で彼が想像したこともなかったような「静寂」をもった存在と出会う。
    これだけでもかなり面白い設定で、序盤からぐいぐい惹き込む力がある小説。スケールの大きそうな予感。トッドの故郷で何があったのか、なぜ女たちは全員死んでしまったのか、首長は何を企んでいて、トッドはどんな鍵を握っているのか。……面白そうだ!

  • お互いの考えていることが全てノイズとして聴こえてしまう…プレンティスタウンでは「全員」がそうだったわけだけどこれはキツい。かといって他のノイズは聴こえない中自分一人だけノイズが漏れ出してるのも嫌だし、ノイズを出す者出さない者両方いる状況も平和を保つのは大変そうだ。そう考えるとヒルディとタムは本当にすごいなあ…理想的な姿だ。
    何もかもわかってるような態度でいるトッドは苦手だけど、今後知りたくもない「真実」を嫌でも思い知ることになるのであろうなあ…。

  • いい夜更かし本。久しぶりにページをめくる手が止まらなかった。続きがとても気になる。

  • 2014.01.26

  • まず、文章が読みやすい。
    ヤングアダルト向けでもともと原文自体が平易なのもあると思うが、金原瑞人の翻訳のセンスがいいんじゃないかな。
    サブタイトルの「混沌(カオス)の叫び」っていうのが
    ものすごいB級感だけどww

    ストーリーは緊張感があってぐいぐい引き込まれる。
    主人公の1人称で書かれているのも感情移入しやすい。
    時々はさまれる動物たちの声もいい演出をしている。
    こおろぎが「せっくす、せっくす、せっくす」と鳴いてるところとかww

    宇宙船で移住してきた星を舞台に
    牧歌的な風景、狂信的な町の人達、隠された真実、
    ボーイミーツガール、少年の成長…
    わくどき要素がさりげなく詰まってる。

    図書館が1週間休館なので、早く下巻を読みたいな~

  • プレンティスタウンは昔の戦いでの細菌の影響で女達は死に絶え、男達は生き残ったが、考えが「ノイズ」として他人に聞こえるようになった。
    町にのこった唯一の子供トッド・ヒューイット、あと27日で13歳、大人になる。しかし沼地で「静寂」にあってからトッドは追われるようになった。

    町に何が起こったのか、なかなか語られない。なんで犬が喋ってるのかとか。疑問のまま物語がすすんでいく。
    ただトッドの疑問・緊迫感が伝わってくる。物語の全体を覆っている雰囲気に圧倒される。
    上巻を読み終わっても、まだ謎だらけ。おもしろい本です。

    犬のマンチーがカワイイ。

  • ■とにかく読め!って言いたくなる作品。

    ■主人公もストーリーもスピード感も全部いい。読み始めたら徹夜してでも上下巻通して読んでしまいたくなると思う。

  • どこにも書いてないけど、SF。主人公が当たり前だと思っていたことがひっくり返され、少しずつ秘密が見えてくる。まだ全然先が見えない、下巻が楽しみ。

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