魔使いの犠牲 (創元ブックランド)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019815

作品紹介・あらすじ

ぼくはトム。七番目の息子の七番目の息子だ。久々に故郷のギリシアからもどってきた母さんに会うために、ぼくと師匠はジャックの農場に向かった。でも、なんだか様子が変だ。農場のまわりでは、なんとペンドルの魔女たちが野営している。驚いたことに、ギリシアで母さんの宿敵、女神オーディーンと戦うために、ぼくや師匠だけでなく、魔女の助けまでもが必要らしい。魔女と同盟なんてとんでもないと、師匠は怒って立ち去ってしまったが、ぼくは母さんやアリスや魔女たちといっしょにギリシアを目指して出発した。故郷を遠く離れた異国の地、ギリシアでトムを待つ運命は。

感想・レビュー・書評

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  • トムは魔使い(魔物と戦い、封じる職業)の修行をすすめるが、今度は母親にギリシャに一緒に行ってほしいと頼まれる。世界の命運を決する戦いが、いよいよ始まるのだ!
    「魔使い」こと師匠の扱いがあいかわらずひどい(笑)。トムは母親に従いまくりですなー……師匠にもそのくらい信用寄せてほしいわー、やっと師匠がデレも見せてきたのに(笑)。児童書にしてはややハードでダークなこのシリーズですが、今回はそうでもない……から?怪獣大戦争みたいなスケールではありますが(笑)。母親が万能・強力すぎて、勝負になかなかならないんだよなー……まあそれもわかる裏があったり……でこの展開か……次の巻は師匠活躍できるかしら(笑)。

  • ぼくはトム。七番目の息子の七番目の息子だ。久々に故郷のギリシアからもどってきた母さんに会うために、ぼくと師匠はジャックの農場に向かった。でも、なんだか様子が変だ。農場のまわりでは、なんとペンドルの魔女たちが野営している。驚いたことに、ギリシアで母さんの宿敵、女神オーディーンと戦うために、ぼくや師匠だけでなく、魔女の助けまでもが必要らしい。魔女と同盟なんてとんでもないと、師匠は怒って立ち去ってしまったが、ぼくは母さんやアリスや魔女たちといっしょにギリシアを目指して出発した。故郷を遠く離れた異国の地、ギリシアでトムを待つ運命は。

  • お母さんの正体がわかったと思ったら、
    お母さん死んじゃった…。
    なんかショック。

  • 魔女オーディンとの戦いに母が「助けて欲しい」とトムと魔使い、そしてアリスをギリシアへ呼び寄せる。こともあろうにペンドルの魔女たちと同盟を組んで・・・。
    今回はトム自身の存在が、母が始祖ラミアとわかることで闇と近しい者だとわかる。それは、常に光の側だと信じていたトム自身にもショックな出来事であり、トム自身が徐々に闇にも近づいていくことにもなる。
    失うのは信頼と大切な人たちと、そして、魂と。
    最初から、人は光と闇の間で揺れ動く存在であると信じられていないのは不思議なモノでもある。
    この巻で6巻目。次が最終巻かな?と思っている。
    7の数字を大切にしているようだから。

  • 夏の休みになったら読もうと思っていた本の一冊。次の巻を用意してからでないと読めないシリーズ(続きを読みたくてもいつ出るかわからないのでは、待っているのが辛い…)。あっという間に終わってしまった、一気読み。あー、面白かった。

  • これまでこのシリーズで魔使いというと師匠のグレゴリーのことだったけれど、この巻ではグレゴリーでありアークライトであり、トムのことだ。ごく自然にそう思えるほど、トムは成長してるんだなぁ。
    次巻はいよいよ魔王との対決かな。いつ出るんだろう。楽しみです。

  • だんだん佳境へと近づいてきた感じ。魔王との対決の日も近い?

  • 内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『ぼくはトム。七番目の息子の七番目の息子だ。
    久々に故郷のギリシアから戻ってきた母さんに会うために、ぼくと師匠はジャックの農場に向った。でも、なんだか様子が変だ。農場のまわりでは、なんとペンドルの魔女たちが野営している。
    驚いたことに、ギリシアで母さんの宿敵、女神オーディーンと戦うために、ぼくや師匠だけでなく、魔女の助けまでが必要らしい。
    魔女と同盟なんてとんでもないと、師匠は怒って立ち去ってしまったが、ぼくは母さんやアリスや魔女たちといっしょにギリシアを目指して出発した。
    故郷を遠く離れた異国の地、ギリシアでトムを待つ運命は?』

    師匠は男性で母さんは女性。トムの母さんと師匠の考え方の大きな違いは、女性と男性の違いでもあるのではないかとふと思いました。
    あくまでも正しいことだけを原理原則を曲げず行動しようとする師匠と、目的を達成するためには今までの敵とも妥協し悪を取り込んでも仕方がないとする母さん。理想と現実。
    トムはどちらの主張も理解できてしまいます。確かに師匠は正しい。だけど師匠のいうとおりに行動していても、勝ち目がないということも分かる。両者の間で揺れてしまうトムを無理やりに納得させてしまうのが、アリスです。
    優しい少年は強い少女にかなわない。大人がいくら自分の考えを押し付けようとしても、少年は少女に押し切られてしまうのです。

    優しいトムは母さんを助けてあげたいと思う一方、母さんを頼ってもいました。
    母さんの助けを得られなくなり、大きな秘密を抱え、静かな不穏なラスト。これからどうなるのでしょうか、とても心配です。

    表紙では大人っぽくなったなあという感じのトムですが、犬のクロウとじゃれている挿絵ではまだ子供っぽさが。もうすぐ15歳という年齢を、佐竹美保さんはよく表していると思いました。

  • 魔使い・・・魔法が使えるわけではない・・
    人からは気味悪がられ・・
    でも人々のために尽くす「呪い」・・「戦い」・・

    そして今度は「犠牲」

    はたしてどんな犠牲を払うのか

    謎の人物だったトムのお母さん・・ラミア魔女であることは想像できたが・・もっとすごい事実が明かされます。

    しかし、この物語に出てくる魔女はおそろしい。
    ハリーポッターに出てくるような、魔法の使える美女・・ではない。
    人肉を喰らい、生き血をすする・・化け物です。

    西洋の魔女はこんなイメージなのでしょうね。

    はたして、悪魔オーディーンをこの世に出現させないために、トムが払わなくてはならなかった大きな犠牲とは・・・

    是非読んでくださいね。

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