魔使いの敵 (闇の国のアリス) (創元ブックランド)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019938

作品紹介・あらすじ

魔王を本当に滅ぼすのに必要な剣を手に入れるため、トムの友だちで若き魔女アリスは単身闇の世界に足を踏み入れる。クライマックス間近、人気の〈魔使いシリーズ〉第11弾。

感想・レビュー・書評

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  • あたしの名前はアリス。魔王と邪魔女ボニー・リジーの娘。魔使いの弟子のトムとその師匠の魔使い、それに魔女の暗殺者グリマルキンとともに魔王を滅ぼすために戦っている。いったんは成功して、魔王の首をとったけれど、魔王を本当に滅ぼすためには、ある儀式が必要だとわかった。儀式に必要なのは三本の剣。二本はトムが手に入れ、残りの一本“悲痛の剣”は魔王の本拠地である闇の世界にある。だから前に一度行ったことがあるあたしがひとりでそこに行くことになった。いよいよクライマックス間近。若き魔女アリスの闇の世界での探求を描く、“魔使いシリーズ”第十一弾

  • アリスが報われない。

  • 冒頭から、アリスの悲壮な決意を読んで、涙が出そうになった。
    アリスの闇の世界での冒険と、彼女の悲惨な過去が語られる。
    トムと光の側で生きていこうとしていたはずなのに、どうしても魔王を倒すために闇の力に頼らざるを得ないというジレンマ。
    アリスとトムに明るい未来はあるのだろうか?

  • 魔女アリスが闇の世界に、魔王を倒すために必要な剣、「悲痛の剣」を取りに行く苦難の物語。アリスがどのようにして魔女となったのか、その過去を回顧しつつ、闇の世界でその過去に因縁のある魔女や悪魔たちと対峙する。

    この巻は魔女であるアリスが主人公のため、魔女の世界の描写がほとんどで、他の巻よりもグロテスクな描写も多い。アリスの過去もここまで凄惨なものだったのかと驚かされる。その過去がありながら闇の側に落ちていないものの、魔女でありたくないというアリスの願いとは裏腹に、闇に生まれ闇の力を使うしかなく、自分が闇に堕ちていくのに苦悩するアリスの姿がなんともやるせない。果たしてこの先どのように物語は終焉を迎えるのかなぁ…

  • 魔使いシリーズも終盤を迎えて、
    この巻では、
    アリスの物語が中心となって語られていきます。

    今まで語られなかった、アリスの出生から魔女の修行や、苦しみ、悲しみ・・・

    アリスは魔王を倒す道具を手に入れるため、闇の世界へ入って行くわけですが、この闇の世界では、前巻で話に出てきたグルマルキンの弟子、ソーンと冒険をします。

    アリスがますます好きになる1巻です。

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