背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025366

感想・レビュー・書評

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  • 出版社の営業ひつじ君が活躍するミステリの第2弾。本にまつわる小さなミステリのお話。

  •  出版社営業・井辻くんシリーズ第二弾。成風堂シリーズが頭で謎を解くタイプであれば、井辻くんは足で稼いで謎解きするタイプで、違った楽しさがある。
     特に印象的だったのは「君とぼくの待機会」。出版社や書店だけでなく、作家さん側の喜び、心労も垣間見れて、日頃自分が手にとって読んでいる本にどれだけの人のどれだけの思いがつまっているのかと思うと、果てしない気持ちになる。

  • 2015年9月24日読了。
    ヒツジくんの可愛さ炸裂。待機会のお話がよかったな。

  • 出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第2弾。
    ライトミステリー。

    とある小さな書店が倒産するらしいとの噂。
    悲しい噂ではあるが、昨今の業界状況では珍しいことではない。
    それなのに、久保田さんは以上にその噂を気にして、
    井辻くんに、噂の真相を探ってほしい頼んだのだった…。
    久保田さんとその書店との関係は?
    そしてその噂は本当なのか?

    「おお、ひつじくん」
    「井辻です」
    のくだりで、毎度ニヤニヤしてしまう。
    それから、相変わらず井辻くんは、事件解決にはあまり活躍しなくて。笑
    まったりした様式美が健在でした!

    一番好きなのは、「君とぼくの待機会」かな。
    本を出す人たちの裏側が垣間見えて
    「へぇ~」と思いながら読みました。

    まだこのシリーズは2作目ですけど
    本と、本屋と、本に携わる人たちに対する愛があふれていて、
    そこはとっても好きです。

    あともう少しラストが宙に浮かないと大好きになれるんだけどなぁ。
    待機会は、誰が受賞したか分からなくて、消化不良でした。笑

  • 出版社の営業マン井辻くんと、本屋さん、出版社、その周辺で起こる日常ミステリー。

    本屋さん好きには、ホントたまらない本。
    著者は、本屋さんに勤務されていた経験があるということを、今回初めて知りました。
    なるほどです。

    軽めのストーリー、読みやすい文章、これからも追いかけたい作家さんです。

  • 暗号モノは鬼門です。
    いや、本当は好きなんだけど。
    自力で解きたい気持ちと、早く物語の先を読みたい気持ちとの狭間でいつも葛藤し、大抵は先に進む方を選んでしまう。

    今回、ひとつ目はもう少しだったのになぁ。
    集中力が持続できず、断念。

    シリーズ第2弾の今作も、
    スリリングでハートフルな5篇の短編で構成されています。
    出版業界を取り巻く抗しがたい時代の波、
    それを打破しようとする人の姿、
    または、賞レースや授賞式の舞台裏などが
    魅力的な謎とストーリーとともに、
    緻密に丁寧に描かれています。

    取次という仕事も初めて知りました。

    ラストの「プロモーション・クイズ」に
    暗号、というかなぞなぞが出てくるんだけど、
    ここでまたまた"成風堂"の多絵ちゃんとニアミス!
    次回作あたりで井辻くんとの共演が実現しないかなぁと期待してます。楽しみだなぁ。

  • いやー、本当に面白いです、このシリーズ。どなたか忘れてしまったけど、紹介してくださった読友さんに感謝です。「井辻ですけど」が出てくるとニヤニヤしちゃいます。書店、作家さん、書店員さん、営業マンさん。みんなみんなが注ぐ作品、本への愛情がたっぷりで読んでいて嬉しくなってしまいます♪気になる結末一つ。大好きな「背表紙は歌う」。ラストはほほー!と。この方の作品はちょっと読み尽くしてみたいです。

  • ややお気に入りの大崎梢先生の別シリーズです
    好きだなあ・・・本屋さんっていいよね

  • 本好きの人にはたまらない…って、この感想ばっかり、今月3回目だ!成風堂シリーズも読み返したくなってきた。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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